海外からずっと通院している患者さん


【2019年8月22日 8:20 PM更新】

噛み合わせ維持のため、5年に一度ブリッジ交換 口腔内スキャン応用

オーストラリアから通院している患者さん

当院には、海外から通院なさっている方も

多くいらしゃいます。

 

この方は航空会社のかたですので

比較的通院しやすい立場にあります。

 

今回は5年に一回のブリッジ交換のために

来院なさいました。

 

来院したのはお盆休みで

スタッフもいないし、夏の大掃除の途中でした。

今回の目的は

ブリッジの交換のための来院であるため

日数が必要でしたが

テクニシャンもお休みです。

 

それでもブリッジを製作しなくては

なりません。

日数がない場合の隠し技は

デジタルスキャン。

形取りの翌々日に、ブリッジ装着

口腔内スキャンの特徴として

●型どりをして石膏模型を

つくらなくてもよい

 

●石膏模型の場合には

技工所まで届けなくてはならないが

データを電子メールで送れる

 

●院内で設計すれば

ミリングセンターで削り出しと

つや出しをすれば良い

 

●型どりの場合にには

不具合が出る場合があるが

口腔内スキャンの場合には

不具合がすぐ分かる

 

などがあります。

スキャン画像

上顎

歯ぎしりによって

かなり咬耗しています。

 

20年近くからブリッジを入れている

右側の奥歯です。

ブリッジの台になっている歯は

神経がある生活歯で

きれいな状態で20年間維持されています。

 

スキャンの翌々日に装着

今回は特別扱いで日数を短縮

 

今回は特別にミリングセンターに

テクニシャンに出

勤していただきました。

 

1.スキャン当日

院内で設計 デザイン 

電子メールで送信。

その日のうちに削り出し

2.翌日

翌日に、シンタリング(結晶化)(焼結)

を行い、つや出しまでして仕上げ。

その日のうちに私が取りに行き

3.翌々日

診療室にて装着

の日程で製作しました。

 

歯ぎしりの状態

減った奥歯は定期的に

製作しているので、

20年前と状態はあまり変化していません。

継続的に通っていただいている方は

短時間では分からない

事を,教えてくれます。

 

中心位置

 

右側運動

 

左側運動

 

上顎の状態

ジルコニアブリッジ完成

口腔内を直接スキャンした場合には

これだけ作るのが

ミリングセンターの仕事です。

今回は急ぎでしたので

私が夜間に取りに行きました。

 

口腔内に装着

 

10月頃には

すり減った反対側の

大臼歯をジルコニアクラウンで

修復する予定です。

 

 

20年前の状態と比較

こちらのリンクから、

20年前の様子が分かります。

かなりの歯ぎしりの習癖があるので

こまめなメンテナンスや

修復物の定期交換がなかったら

この状態は維持できなかったでしょう。

 

この患者さんの20年前の症例 はこちら

 

2日後時間をあけて調整 アジャスト

 

調整まで2日開けるには、理由があります。

ジルコニアには独特の特性があります。

ジルコニアは極めて精密に製作される

修復物です。

1/100mm単位でコントロールできる

精密な光学スキャンと

精密加工の技術を用いた

ミリングマシン(CNCマシン)で製作されるために

全く妥協できないほど

「極めて正確に製作」されてきます。

 

通常の場合には

型どりから一週間で製作して装着しますが

型どりして製作した模型は

「不動」です。

 

しかし,お口の中の歯は

「不動」ではなく

歯根膜によるクッションや

顎骨にも弾性や

日々、微妙に形が変化するために

一週間後では歯は移動している可能性があります。

移動と言っても1/10~20mm程度の場が

ほとんどです。

 

この特性を応用したのが

「歯列矯正」です。

動かないと思われる歯や顎が

見事に動くのはこのためです。

 

型どりから一週間後に

ジルコニアを装着すると

歯と歯の間が広が違和感がありますが

このためです。

 

また治療した歯は

浮き上がっている可能性があるので

噛み合わせも高く感じます。

 

調整の際には、若干きつさと

噛み合わせの高さを感じますが

次第に歯が動いて、

きつさ や 噛み合わせの高さ

が緩和してくることを

多くの患者さんが経験しています。

 

「ああだ、こうだの」といっていては

きちんとした治療はできません。

 

また、次回来院の際に

噛み合わせ検査をすると

装着当日は、意識によって噛み合わせ位置が

通常の位置とずれる場合がありますが若干の時間が経つと

脳が無意識で、本来の噛み合わせで咬むので

噛み合わせ検査後の調整が

瞬時にアジャストする事が

多くあります。

 

ジルコニアは動く 噛み合わせは沈む 参考事例

 

その他にも噛み合わせが

沈んでゆく参考事例は

たくさんアップしてあります。

2016~2018年の特設ページを

ご参考にしてください。

 

歯科医院側が費用と時間を惜しまなければ

時間と経費を十分に掛けたら

歯科治療は、時間と整設備、材料などに

余裕を持って対応すれば

もしかしたら「何でも可能」

なのかもしれない・・・

そんな事がいつも頭の中をよぎります。

 

自由診療安価プロモーションをやって行くうちに

自由診療を安価にして

時には患者さん負担をなしにして

時間も長時間をかけ

手間と材料を惜しみなく使うことによって

多くの事が可能となるのでは?

とかんがえる様になりました。

 

口腔内スキャンやレーザを例にとっても

スキャンと設計ソフトで約500万円

一台350~500万程度のレーザーを

数台用意して

そのようなマシンを使っても

患者さんには負担なしなら

問題はないと思います。

 

普通の職業ならあり得ない事ですが

「医療というのはそれを求められる」

物なのかもしれません。

 

「オーダーメイド/プライベート歯科」

という構想を個人的には企画しようかな?

ということが時々

頭の中に浮かんで来ます。

 

 

途中です。

 

続く

 

 

デジタル歯科 の基礎


デジタル化の始まりは、ジルコニアやCAD/CAM冠の普及です。
ジルコニアクラウン製作の実際の流れ

模型からではなく、実際の患者さんの口腔内を
電子化してデジタル修復物の製作

口腔内スキャンを使って、前歯ブリッジの製作
 
カラーでの設計 
より進化したデジタル画面でのクラウン ブリッジの設計 
 



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