技工室でのスキャン 削りだし
ジルコニアクラウンの製作過程

横浜市鶴見区 鶴見駅の歯科 歯医者 北村歯科


デジタルデンタル
CAD/CAMで、ジルコニアクラウンができるまで


第一段階は、形あるものを3次元データにする
スキャニング




スキャニングマシーン
スキャナーとコントロールPC
デンタルスキャナー 


模型をスキャン
このスキャナーは模型が上下左右や回転運動をするのではなく
カメラが動きてスキャンします。
 歯模型のスキャン
 

通常のスキャンの場合には模型が動きますが
このマシンの場合には動きませんので
対合歯を固定しなくて済みます。
したがって咬合関係に浮きが出ません。

咬合状態をスキャン


セパレートした模型は
セパレートした部分ごとにスキャン
影が出るとその部分はデータ化できません。 
セパレートした歯模型 


当該歯部分をスキャンした後
上下の位置関係を決めるためのスキャンします。

咬合した歯模型 
 

予備スキャンが終了後
複雑な3次元データにするために
PCで詳細な計算を行い、それを設計ソフトに送ります。
 データの集積


第二段階
データを設計ソフトに送り
ソフト上で歯を設計します。

 


今回使うのはEXOCAD
3-ShapeやDENTALWINGSと並ぶ3大ソフトです。
まずはデータベースにいれる
作業のための条件入力。

歯科医院名、担当ドクター名 患者名
何を作るか、材料は、どこの歯か
といったデータベースです

 

EXOCADデータベース
入力画面
 EXOCADデータベース
 
今回は24
上顎左側第一小臼歯です。

とリーミングされた模型をスキャンしたデータです。
小臼歯 
 

マージンラインなどを設定したのち
セメントラインの厚さや予備スペースの設定
上下の咬合状態や
対合歯の状態も
消したり、透過したりしながら
設計します。

上下歯模型を設計ソフトに
 

両方の隣在歯が色付けされています。
ここで解剖学的モデルを選択
 隣在歯


2017年のバージョンアップで設定された
歯の参考モデルが左側に表示される
ウィンドウが付きました。
 
EXOCADでの咬合面観 


歯を拡大 回転 水平移動しながら
設計します。
ある程度歯のモデルが完成しています。 
EXOCADにおける歯モデル


対合歯を重ね合わせて
位置確認。
上の画面を設定する事により
対合歯を映し出す事ができるので
コンタクトや対合との接触点の調整もこの後行います。
 対合歯を映し出す


特定の部品
咬頭 辺縁隆線などを設計

また特定部分を膨らましたり
削ったりの場面です。 
 髏などの設計
 

完成された歯
この時点では3次元データになっていますので
バーチャル世界の歯です。

これを目に見える現実の
物体にしてゆきます。
 EXOCADで設計された歯
 

第3段階
ミリングソフトへデータを送る

 

ミリングソフトPCにデータを送信

上記と歯の部位は違いますが
3次元データをジルコニアのデスクに配置します。
 ミリングソフト


配置しました。
制作物に対応した、厚さのディスクを選択。
また、色、透明感などの選択枝によって
削りだしに使うディスクを決定します。
ジルコニアディスク上に
設計した歯を配置した画面。

 ディスク上に目的歯を配置


赤、緑の棒は
サポートピンです。
今までの鋳造におけるスプルー線と
考えても良いかもしれません。
ディスクのサポートピン 
 

第四段階
ディスクをセットして、削り出し
 



マシンにディスクをセットします。
 ディスクのセット


ミリングマシンで削り出しの途中 
 ミリング中
 
削り出したディスクです。
削り出したディスク 
 


 試しにディスクを結晶化
大きく収縮して、硬いジルコニアになります。
1450度 7〜15時間で焼成して
結晶化させます。

左 結晶化する前 右結晶化後
ディスクの焼成 


ディスクによって色合いが違いますので
それぞれの目的に合わせて選択。

左から
ホワイト
ライト
ミディアム

もっと多くのディスクがあります。

鶴見駅前の北村歯科では
現在ではマルチレイヤーという
層状に色が変化するディスクを主に
使っています。
ディスク配色 

ディスクから削り出したジルコニアを
今度は色調整
白い素材に塗色処置をしています。 
ブリッジの症例
ジルコニアカラーリング 
 

第五段階
これを結晶化

長い時間を(7〜15時間)をかけて結晶化します。

パターンによって色合いやデザインが違います。

試験的に試作したジルコニアは
とんでもない数になりますが
全国の医院様には大変喜ばれています。

パターンのよって
結晶化後の見た感じが異なります。

 焼成後のブリッジ
 


現在ではマルチレイヤージルコニアを使っています。
上と比較すると別物です。
違いは透明感と
優れた強度の2点です。
 マルチレイヤ−




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