痛みを取りたい|歯が痛い・しみる・噛むと痛い|むし歯・根管治療・歯周病 北村歯科・鶴見

「突然歯がズキズキ痛くなった」

「冷たいものがしみる」

「噛むと響く」

「歯ぐきが腫れて痛い」…。
一口に「歯の痛み」といっても、原因は1つではなく

いくつかの病気が重なっていることも少なくありません。

 

このページでは、

歯の痛みの主な原因(むし歯・神経の炎症・歯周病・歯のヒビ・かみ合わせなど)と、

 

北村歯科での考え方・受診の目安を「総まとめ」として整理しました。

※ここでお話しする内容は、あくまで一般的な目安です。
実際の診断・治療方針は、お口の中を拝見し、

レントゲンや必要に応じてCTなどで確認したうえで決定します。

 


北村歯科の「歯の痛み」に対する基本方針

歯が痛いとき、北村歯科では次のような考え方を大切にしています。

  1. 痛みだけを一時的に止めて終わりにしない
    痛み止めや応急処置だけで済ませると、根本原因が進行して歯を失うリスクが高くなります。
    「なぜ痛いのか」をできるだけ明らかにし、今後の見通しも含めてお話しします。
  2. 可能な限り歯・神経を残す方向で考える
    歯や神経は、一度失うと元には戻りません。
    MTA・覆髄・神経保存などの選択肢も含め、残せる可能性があるかどうかをまず検討します。
  3. 無理な延命でトラブルを繰り返さない
    すでに大きく崩壊している歯や、感染が強い歯を無理に残そうとすると、
    強い痛みや腫れ・再発を繰り返し、結果的に周りの歯や体への負担が大きくなることがあります。
  4. 治療方法と「将来の姿」をセットで説明する
    むし歯治療・根管治療・抜歯+ブリッジ/義歯など、
    それぞれのメリット・デメリット・費用・通院回数・10年後の姿をできるだけ具体的にお話しします。

よくある「痛みのパターン」と主な原因

実際の診断では問診を丁寧に行い、

痛みの種類・タイミングを伺います。

目安として、次のようなパターンがあります。

 

冷たいものがしみる・短時間でおさまる

  • 初期〜中等度のむし歯(C1〜C2)
  • 知覚過敏(歯ぐきが下がって象牙質が露出)
  • 最近入れた詰め物・被せ物の調整不足

 

温かいもので痛い・何もしなくてもズキズキする

  • 神経(歯髄)の炎症・感染(歯髄炎〜歯髄壊死)
  • 根の先に膿が溜まりつつある根尖性歯周炎
  • 激しい痛みの場合は急性の根管疾患のことが多いです

 

噛んだときだけ強く痛い・響く

  • 深いむし歯根管の炎症
  • 歯のヒビ(クラック)・歯根破折
  • 高すぎる詰め物・被せ物などかみ合わせの問題
  • 進行した歯周病で歯が揺れている

 

歯ぐきが腫れて痛い・膿が出る

  • 歯周ポケットに膿が溜まる歯周病の急性発作
  • 根の先に膿が溜まる根尖性歯周炎・根尖膿瘍
  • 親知らず周囲の智歯周囲炎

これらはあくまで一例であり、

同じような痛みでも原因がまったく違うこともあります
「場所がよく分からない」「上の歯か下の歯かも分からない」

という場合も、珍しくありません。

 

主な原因① むし歯(う蝕)による痛み

むし歯は、歯の硬い部分(エナメル質・象牙質)が溶けていく病気です。
進行度によって痛み方も変わります。

  • C0〜ごく浅いC1:自覚症状がほとんどないか、時々しみる程度
  • C2:冷たいもの・甘いものでしみる、噛むときに違和感
  • C3:温かいものや何もしなくてもズキズキ痛む(神経に達している)
  • C4:痛みが一時的におさまるが、根の先で膿が溜まり始めることも

むし歯治療の考え方や、

どこまで削るか・どこまで経過観察するかについては、
むし歯治療の総まとめガイド(削らず・神経を残す治療を優先したい方へ)

をご覧ください。

 

詳しいQ&Aは、
むし歯治療 FAQ 50問 にまとめています。

 

主な原因② 神経(根管)の炎症・感染による痛み

むし歯が神経に近づいたり、

歯のヒビ・外傷などによって、

歯の中の神経(歯髄)に炎症・感染が起こると、
次のような症状が出ることがあります。

  • 何もしなくてもズキズキ痛む(特に夜間)
  • 温かいものがしみて、なかなかおさまらない
  • 噛むときに強く響く
  • 歯ぐきから膿が出たり、押すと痛い

 

このような場合、

根管治療(神経を取る治療)や、場合によっては

MTA・覆髄などによる神経保存治療が必要になることがあります。

 

全体の流れや考え方は、
歯の神経を残すか取るか・根管治療の総まとめ

歯を残す治療(MTA・覆髄・神経保存)の総まとめ

に詳しくまとめています。

 

Q&A形式で詳しく知りたい方は、
根管治療 FAQ 50問

歯を残す治療(MTA・覆髄・神経保存)FAQ 50問 をご覧ください。

 

主な原因③ 歯周病(歯ぐき・骨の炎症)による痛み

歯周病は歯を支えている骨や歯ぐきの病気で、

初期のうちはほとんど痛みがありません。
しかし、進行すると次のような症状が出ることがあります。

  • 歯ぐきが腫れて痛い・押すと痛い
  • 歯ぐきから膿が出る・口臭が強くなる
  • 歯がグラグラする・噛むと違和感がある
  • 急に痛くなったり、しばらくすると落ち着いたりを繰り返す

 

歯周病の進行度と治療の流れは、
歯周病の総まとめガイド

に詳しくまとめています。

 

歯周病と歯ぎしり・かみ合わせの関係についても、
歯ぎしり・食いしばり・かみしめの総まとめ で解説しています。

 

主な原因④ 歯のヒビ・かみ合わせ・その他の原因

歯のヒビ(クラック)・歯根破折

見た目にはほとんど分からなくても、歯に細かいヒビが入っていることがあります。
特に、神経を取った歯・大きな被せ物が入っている歯は割れやすくなります。

  • 噛んだときだけ鋭く痛い
  • 特定の方向だけで痛む
  • 症状が出たりおさまったりを繰り返す

 

ヒビの位置や深さによっては、

残すことが難しく抜歯になるケースもあります。

早めの診断と、負担を減らすためのかみ合わせ調整・

ナイトガードなどが重要です。

 

かみ合わせ・歯ぎしり・食いしばり

むし歯や歯周病が軽くても、強い歯ぎしり・食いしばりによって痛みや違和感が出ることがあります。

  • 朝起きたときに顎がだるい・歯が浮いた感じ
  • 詰め物・被せ物がよく外れる・欠ける
  • 顎関節がカクカク鳴る・口の開閉で痛い

かみ合わせ・顎関節については、
かみ合わせ・顎関節の総まとめガイド

歯ぎしり・食いしばりの総まとめ もご覧ください。

 

その他の原因(副鼻腔炎・知覚過敏など)

・上の奥歯の痛みと副鼻腔炎(蓄膿症)が関連していること
・むし歯ではなく知覚過敏が主な原因になっていること
・お口の中ではなく神経・筋肉・全身疾患が関わる場合 など、
必ずしも「歯だけ」が原因とは限りません。

 

すぐ受診したほうが良い「危険なサイン」

次のような症状がある場合は、できるだけ早めの受診をおすすめします。

  • 何もしなくても夜間にズキズキ痛み、眠れない
  • 歯ぐきや頬が大きく腫れてきた
  • 飲み込むのもつらいほど強い痛みがある
  • 発熱や強い倦怠感を伴う
  • 痛みがどんどん悪化している

痛み止めで一時的におさまっても、原因がそのまま残っていると

数日〜数週間後により悪化することがあります。
「我慢できなくなってから」よりも、

「我慢しなくて良いタイミング」での受診が、結果的に歯を守ることにつながります。

 

北村歯科での「歯が痛い」場合の診察の流れ

  1. 問診
    いつから・どこが・どのように痛いか、
    「冷たいもの」「温かいもの」「噛んだとき」「何もしなくても」など、痛みの出方を詳しく伺います。
  2. お口の中の診察
    むし歯・歯周病・歯のヒビ・詰め物・被せ物の状態を確認します。
    必要に応じて、冷温刺激や軽い叩打などのテストを行います。
  3. レントゲン・必要に応じてCT
    肉眼では見えない根の状態・骨の状態・隣の歯との関係を確認します。
  4. 考えられる原因と治療方針のご説明
    むし歯・根管・歯周・ヒビ・かみ合わせなど、どの要因がどの程度関わっていそうかをお伝えし、
    治療の選択肢とメリット・デメリットをご説明します。
  5. 応急処置+今後の計画
    痛みが強い場合は、まず痛みと腫れを和らげるための処置を優先し、
    そのうえで、今後どのように治していくか一緒に決めていきます。

むし歯・根管治療・歯周病治療とのつながり

歯の痛みは、多くの場合「むし歯」「神経」「歯周病」「かみ合わせ」などが複合しています。
どれか1つだけを見ていても、根本的な解決にならないことがあります。

北村歯科では、次のような総まとめページを用意し、治療の全体像を整理しています。

痛みが落ち着いたあとも、なぜその歯がそうなったのかを振り返り、
再発を防ぐための予防・メンテナンスまで含めて一緒に考えていきます。

もっと詳しく知りたい方へ|FAQ・24時間質問ページ

痛みの原因ごとのQ&Aは、
北村歯科 FAQ 総まとめページ から、

むし歯・根管治療・歯周病・歯ぎしりなど各FAQにお進みいただけます。

 

「自分の場合はどの原因が一番大きいのか?」「今すぐ受診したほうが良いのか?」など、
個別のご相談は、

24時間質問ページ・北村歯科AIチャット相談 からもお受けしています。

この記事の執筆・監修:
北村秀紀(歯科医師)/横浜市鶴見区 北村歯科


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