【2024年2月6日 4:31 PM更新】
概要
ジルコニアボンドはジルコニアの表面に
セラミックを築盛して焼成した修復物です。
メタルフレームの表面にセラミックを盛りつけ
焼成するとミクロの接着が起こるので、
この様な修復物を「メタルボンドクラウン」と呼びます。
上記のような理由で、
ジルコニアの表面にセラミックを焼成したものを
ジルコニアボンドクラウン と呼んでいます。
15年ほど前に制作したメタルボンドクラウンの隣の歯が折れた
ジルコボンドクラウンにするか、フルジルコニアにするか
欠損している歯の隣がメタルボンドクラウンです。
その隣は天然歯 いわゆる自然の歯です。
定期整備にいらしているので、15年以上変わらず
良好な状態です。
とりあえず仮の歯を作り、メタルボンドを透過確認
この様な透過にして、天然歯に色の深みが近似します。
ジルコニアボンド技工物完成
顕微鏡のプレパラートを基準にしてチェック
何層にも異なるセラミックを層状に築盛してあります。
ジルコニアボンドとメタルボンド 並んだついでに透過
メタルボンドの歯茎が少し黒にのは金属色です。
LED高原の下では、こんな色合い
上下の歯に磨きを入れればキレイに・・
バランスが取れてきました。
●ジルコニアボンドクラウン
●メタルボンドクラウン 一本ずつ
●残りは天然歯
犬歯(糸切り歯)は他の歯と比べ色が濃いのが自然状態です。
同時期に15年ほど前のメタルボンドの方が来院
定期的にお手入れクリーニングをしている
今回は銀歯を白い歯に という目的で来院
若干歯肉は下がっていますが、お口の中はかなり良好です。
今回はこれを交換したいというご希望で来院しました。
とりあえず完成 かし・・・
この患者さんの場合には咬耗によって
犬歯より小臼歯が長いので、ジルコニアのデザインを修正しました。
お口の中でジルコニアを削合 形態修正
これでスマイルラインがすっきり
こまでのこだわりをテクニシャンに求めるのは
無理があると思います。
15年以上前に入れたジルコニアはそのままで、周囲の歯が減ってしまった例
ジルコニアボンドクラウンが時を経てもかなり良い状態で維持されている
歯ぎしりのひどい方ですが
ジルコニアボンドクラウンは良い形で維持できていますが
周囲の歯が減ってしまっています。
歯ぎしりしても前歯を損傷しないようにするには
奥歯をしっかりとしたかみ合わせで
ジルコニアクラウンを作ることが良い対策となります。
同じく歯ぎしり対策をした例
時間とともにジルコニアボンドクランはそのまま
他の歯が減ってしまった例
20年間まったく値上げしてません
むしろ値下げしています。
●メタルボンドクラウン 一本
20年前 70.000円 現在45,000円
●ジルコニアボンドクラウン 一本
2011年より 80,000円
フルジルコニアクラウンとジルコニアボンドクラウンの違い クリック!
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