【2022年1月20日 4:03 PM更新】
制作中
コロナ過ではあまりやらなかった転院患者さんです。
二人目の方も、典型的な都内パターン。
競合の多い歯科業界では、利益確定を急ぐあまりに
片っ端から削って仮歯にします。
仮歯にしたら、歯を製作するしかありませんが
都内では一本15万円ほどの価格設定が多いようです。
こういった問題でお困りの方に
数多く泣きこまれていました。
完全に破壊されているので回復は困難。
ほとんどの場合は顔面が変形しています。
後始末というより、再構築という考えて治療を進めます。
しかし、「ああだ、こうだ」という方は治療困難です。
片っ端から削られてしまった場合には復元が極めて困難
恐ろしい都内パターン（復元回復する立場から恐ろしい）
患者さんは気がついいていません。
仮歯放置の典型的なパターン
除去すると激しい炎症を起こしているので
歯肉処置 歯周病治療から開始です。
この段階から顎が右側に変位しているのが分かります。
仮歯を除去すると、お決まりの激しい炎症
炎症だけではなく、ちょっと危ないもの
スクリューピンも見えます。
今回は無症状ですので
このままジルコニアクラウン
ジルコニアブリッジを製作します。
この後これらの歯が過去の根管治療が原因で
症状が出るリスクがあることを
納得していただけないと、製作はできません。
おきな障害 かみ合わせがないと顔面が歪む
すでに顎は右側に変位して、左側は大き沈みこんでいます。
片っ端から歯を除去した典型例です
これをふっかるするのはかなり困難で手間がかかります。
治療開始 通院していた歯科医院の見積もりは100万円を軽く超える
横浜なら 100,000円×１２
都内なら 150,000円×１２
が相場だと思います。
金銭の問題ではなくスキルの問題
このような難問題を解決する事に
大きな意義があるのだと思います。
まずは右から咬合を再構築
基本的に歯槽提上部を基準に配列してゆきます。
左右の豊隆や位置関係を確認しながら
設計してゆきます。
仮歯の奥歯に大きな陥没がありますが
これが歯が食い込んでいる証です。
要するに
「深く噛みこんで顔面が変形している」
ということです。
第一歩 右側のジルコニアブリッジ装着
これを基準にかみ合わせを構築してゆきます。
歯を失う かみ合わせを失うことにより、顔面に歪み
歪みを補正してなるべく復元する
片方の口角が下に下がっています。
これに伴い顔面に歪みが出ています。
一番よくわかるのは鼻の変形 復元位置を探す
顔面が一方に傾くと、鼻の穴の違いが出ます。
人間の顔面は、
「球体に柔らかいお餅を貼り付けたようなもの」
というイメージがよいかもしれません。
ちょっとのことで簡単に変形 変位します。
補正するために微妙に動かし、位置を決める
良い位置を探します。
極めて微妙に動かすだけで
顔面はイメージが全く異なります。
微妙な移動で何度もシュミレーション。
極めてソフトなタッチで位置を探します。
この位置で決定しました。
咬合を回復することにより、
自分の顔面の筋肉を使ってゆくことで
かなり良い状態になることがほとんどです。
あるものを製作して、状態を記録
この状態で歯の制作に入ります。
前歯 左側奥歯の第一回設計検討
第二次検討のため設計を煮詰める
咬合関係を煮詰めました
イメージどおりになってきました。
仮焼成での検討
ジルコニアは1450度で10時間以上
焼成 結晶化をします。
仕上げ前の検討をしました。
咬合（噛み合わせも）ほぼ復元できています・
最終仕上げ
今回は特別に表面にポーセレンを築盛しました。
コロナでインプラント関係の高度技工が少ないために
時間が出来たため、仕上がり向上のための試みです。
先端にクリア透明層が出来ています。
口腔内試適
鼻の変形もきちんと修復
きれいにスマイルラインが出ました。
時間他経つに従って、ご自分の顔面の筋肉が
顔面の表情をよくし手くれると思います。
この状態で普通に生活するだけで
かなりの改善が期待できます。
もちろん、ジルコニアの仕上がりも
かなりのレベルです。
ここまでやれる医院があるとするなら、新車が買える価格
医科医院のコンサル アドバイスも仕事ですので
どこでどんなことをしているのか
良く知っています。
歯科医院対象のセミナー 講演 コンサルをしているので
そのための症例作りのために
価格を低く設定したために多くの難症例が
集まりました。
この症例の自由診療総額
●ジルコニアクラウン前歯38,000円ｘ６
●ジルコニアクラウン奥歯32,000円×６
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