一本だけのジルコニア前歯 妥協が必要


【2021年2月2日 2:19 PM更新】

ネットを見て行った歯科医院から逃げてきた方です

この症例の概要

1.ネットを見て行った歯科医院で

治療途中で逃げてきた人です。

2.この程度の問題で、前歯一本をジルコニアに

変えるのは、違和感の問題などから

あまりお勧めではありません。

3.しかし、退院にて歯に穴を開けてあり

歯髄(神経)に損傷があるために

治療をしなければならない状態であるため

やむなく治療開始。

4.前歯一本にジルコニアを装着の場合には

若干見た感じが、天然歯と異なるために

ある程度の妥協が必要

 

行った先の歯科医院でこれをどうしたらよいのか?歯科医医師が、さまよっていたそうです。

当方の見解では、この程度なら何もしない方がよいと思います。

 

患者さんご本人は、この若干の着色が気になっているので

セラミッククラウンで、修復を希望して

ネットで歯科医院を探して、行ったそうです。

しかし、セラミック修復では、完全に同じ状態にするには

時間と手間がかかるので、ある程度の妥協が必要です。

したがって過剰な期待はしないのがよいと思います。

  

 

遠目に見ると・・・

前歯の先端で噛む癖があるので、先端が欠けています。

 

すでに裏側から穴を開けられているので。

これをどうにかしないとなりません。

この状態で、歯を削った歯科医はそうしたらよいのか

あたふたしていたので、逃げてきたそうです。

素人目にも危ないと感じたそうです。

(思い白い表現だと思いました)

いろいろチェックした結果、中に神経あり。

しかしすでに神経は瀕死の状態でした。

このままの状態だと、歯髄壊疽の状態になり

根尖に病巣を作り、顎の骨の中に病原菌が

広がってしまう状態でした。

もちろん無麻酔で神経を引き出しました。

 

ここから根管治療の始まり

 

一本だけの前歯、それも中切歯の場合には設計も選択肢があります。

中切歯(一番前の歯)は二本一組で設計すると、顔の感じが変わりますが・・

今回の場合には、一般だけなので平均的な形態にするか

反対側と対称Iにするか、選択があるのですが、

デジタルの設計プログラムに任せてみました。

今回は左右対称で制作。

 

試適時やはり色合いがじゃ勘違います。

一眼レフ ストロボ併用カメラなので

(色合いがちょっと違います)

 

そこで反対側の中切歯を頑張って艶出しするように

手磨きで光らせました。

まあまあ

見れるようになりましたが・・・

ある程度妥協必要いです。

色ではなく…透明度で色調が変わります。

またジルコニアの肉厚・・・厚さでも色合いは変わってきます。

 

装着後一週間

歯肉とジルコニアが融合してきました。

徹底的にクリーニングすることで

自分の歯に輝きが戻ってきました。

しかし、一本だけジルコニアクラウンを

装着した場合には 若干の違和感がありますが

ここまでの拡大画像ではなくて

外見的にはあまり気にならないのかもしれません。

 

この後、ホワイトニングしてほしいというご希望がありましたので

現在休止中のホワイトニングですが

スタッフトレーニングを兼ねて

施術しました。

下の歯の歯肉が若干白くなっていますが

30分程度で消えてゆきます。

 

写真では判断できませんが

実際では、かなり白くなっています。

 

 

 

 

 

この症例の自由診療総額

 

●ジルコニアクラウン前歯 38,000円×1本

●ファイバーコア 10,000円x1本

 

 

以下も参考にしてください。

 

●少数前歯ジルコニアは違和感に妥協が必要 クリック

 

●フルジルコニアの色に関して クリック

 

参考事例 両側の前歯を製作した例

 

装着後一週間

 

 




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