歯のデザインは視点を変えて観る


【2021年9月28日 5:23 PM更新】

工事中

業務連絡用の資料として使った後

WEBページに書き直します。

 

テクニシャントレーニングを含む内容ですので

万人に向けた文章ではなく

特定の関係者に向けた

文章になっているところもあります。

歯を設計するときには、作業目線ではなく三次元感覚が必須

三次元で空間を捉えられないなら、素質なし

 

当該部位とは、別件で来院された方です。

 

初診時

この歯は、どちらかで

デジタルで制作したものだそうです。

私目線ではしかし歯の方向など

「もう少し気を使った処置が出来たらよかった」

と思いました。

 

 

この三本が閉鎖空間を作っているので、清掃ができない

そのため炎症が起きていました。

 

他院でデジタルで制作した歯が

破損したのに加えて、金属が被っている歯が

炎症を起こしましたので、歯列からずれている歯と

一緒に根管治療をしました。

この部位をよりよくしたい

というご希望でしたので

周囲の歯を根管治療したのちに

ファイバーコアを製作して

密集した部分を整理整頓。

 

今までの担当なら、

これにただ被せるだけで設計したでしょう。

内側にそれている歯は、このまま保存して

外側の二本で、歯列のアーチを作ります。

 

目線を変えて、斜め前方より

 

 

この目線から歯並びをそろえて設計する。

 

完成後加筆します。

 

設計視線は三次元で多方向から捉える

 

技工物完成

一応ツライチに配列できましたが

この視線で設計してはダメです。

 

この視線でも、分分かりにくい

 

この視線で見ると

最後臼歯が頬側傾斜

頬側咬合が外側に出ています。

 

正面観

ジルコニア独特の白色感があるります。

反対側と比較して、外側にクラウンが

設計されているのが分かります。

最後臼歯に目を取られると

こういった設計になります。

 

 

口腔内画像

反対側と比較して

日本のジルコニアは外側に出ています。

この様になった根本的な原因は

三次元的な感覚の欠如だと考えられます。

 

ここでもう一度支台歯形成から考察

最後臼歯が外側にはみ出てますが

支台歯形態は他の歯と同じ豊隆線で

削られているのが分かります。

支台成形性で歯を形成する際にも

完成時を想定して形成する必要があります。

 

三次元感覚は話してわかる問題ではないので

言わなくてもわかる人間は

感性で空間を捕捉します。

 

次回アポイント時にダイレクトに形態修正をします。

一週間後、かみ合わせが安定してから

お口の中で、顔面を見ながら形態修正をします。

 

一週間後の形態修正

歯冠側1/3側から全体の傾斜に合わせて

 

歯冠側に続き歯茎側の傾斜の形態修正

 

スマイルライン

最後にきれいな スマイルライン を作る

この様な三次元感覚は

話してわかる問題ではないかと思います。

術者の感性によるところが大きく影響しますが

この様な感覚を身に着けることで

仕事や人生に大きな幅を持たせるか?

それとも並みの凡人で終わるか。

それは本人の問題です。

 

 

一部関係者に対しての

情報発信文章を含みます。

 

今回もご協力いただいた患者さんに感謝

ああだ、こうだ と言っていてはいい形にならない

患者さんは、

誠実でお話したことを理解していただける

人格者だと思います。

 

細かいことを何も言わずご信頼いただいて

ありがとうござます。

 

この症例の自由診療総額

●ジルコニアクラウン奥歯32,000円x2

●自由診療除去費用 5.000円x1本

●ファイバーコア 10,000円ⅹ1本

 

 

 




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