歯の透明度と、土台となるコアの関係 金修復1


【2021年6月17日 11:43 AM更新】

 

高透明度の材料は、土台となる部分の色を反映します

純金 18Kなどを使った修復は、過去に縁故の方のみ使用していました。

一般の患者さんにはお勧めできないかもしれません

縁故の患者さんは、金銭をいただかないで

やっていますので、ご請求がないために

経費度外視で、クォリティーを高めることができますが

ジルコニアの時代では縁故もやっていませんが

参考として掲載することにしました。

 

 

メタルコアと高騰明度セラミックの関係

高騰明度セラミックは、中身の色が反映される。

 

セラミック系の修復を行う際に

透明度の高い材料を選択して制作すれば

美しいクリスタル細工のような歯が制作できます。

その反面透過性が強いので、

内部の色彩の影響を多く受けます。

そのためにいろいろな工夫をしています。

過去の症例なども用いてトピックに

しました。

 

保険の前歯を EMAXクラウンに交換

 

 

メタルコア–銀色の金属土台にemax装着

銀色を反映して、やや青みが買った色合いになります。

 

 

ファイバーコアに、emaⅹを装着した例

 

 

若干白みかがった色合いですが

銀色の金属の場合よりは

天然に近い色になります。

 

破折した前歯にe.maxのクラウン

 

 

技工物

透明なガラス層を積層して

天然歯を再現しています。

 

先端はトランスペアレント

 

ファイバーコア上にe.maxクラウンを装着

 

若干白みかがった色合いになります。

 

歯冠色を再現するために、オーソドックスな手法としてゴールドを使用

ジルコニアボンドの装着 この後何度もやり直しを繰り返しました。

色合いは悪くないが

形態がイマイチ やり直し

 

土台のコアには18Kのゴールドを使用

装着から長い年月が経っていますが

劣化は全く見られません。

 

ダメダメ 形態が悪い

 

これも、ダメダメ やり直し

豊隆部の設定が違う

 

ダメな部分にマーキング

 

 

やっとこさ、合格!。ゴールドコアと透明度の高い修復物だとここまでできます

 

一般的なテクニシャンでは

模型の上では作れても

実際に装着して

なかなか仕上がりだと思えるものを

作るのは困難なことです。

 

時給3万円以上は

簡単にもらえる金額ではありません。

 

交換前のメタルボンドクラウン

20年前に制作した

メタルボンドクラウンです。

縁故の方なので

まったく問題のない歯を

交換しろ! 交換しろ!

と言ってきますが、やり直したからと言って

それ以上よいものが作れるとは

限りません。

 

これを製作したテクニシャンは

億万長者になり、贅沢三昧に生活したため

今では肥満体型となり

株、仮想通貨 為替に夢中になっていて

歯科技工はできないようになりました。

 

もちろん、「もう同じものは作れない」と

言いましたが、それを信じないために

大変な手間がかかりました。

 

セラミッククラウンの色を生かす、ゴールド 金 について

修復材料に金を使う理由 高価 贅沢という目的ではありません。

一部のオーディオコネクターや精密機械の接点にも使われる 金

ゴールドの物質特性として

●酸化されにくく変色しない

●独特の色合い

 

などは一般な人が考えることですが

物性として

●優れた適合性

●ほかの金属にはない延展性

という特性があります。

 

純金箔上にセラミックを作製する電解鋳造法セラミック

今ではほとんど見ることのない

金箔上にセラミックを築盛したセラミックです。

金箔と、歯の表面との適合はとてもよく

セラミックの色合いが抜群です。

しかし、大きな欠点として

強度がない点があげられます。

 

 

この電解鋳造セラミックは破折しています。

強度がないための短所です。

ここで金箔上のセラミック部分と

金箔が剥離している部分を比較できますが

剥離している部分はかなり透明度が高く

青っぽく見えますが

金箔上のセラミック部分は一瞬

津明度がないように思えますが

これは、金箔のマジックで、

セラミック中に金色が乱反射して

セラミックの色合いが

変わっている証です。

 

記事前半に掲載してある

「メタルコア上にemaxのクラウン」と

似たような色合いになっています。

あのemaxのメタルコアを

ゴールドコアにすれば、

すばらしい色合いになると期待できます。

 

これで一般的なレイヤー(層状に)なセラミックを

築盛すると天然の歯以上の透明度を持った

芸術を製作することも可能となります。

 

 

 




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