【2024年10月25日 10:22 AM更新】
概要
キャドカム冠が普及するに従って
キャドカム冠が破損するケースが多くなることは
簡単に予想できることです。
特にお口の中に複数のキャドカム冠が入っている場合には
一つ破損すると次々に破壊する懸念があります。
可能なら、キャドカム冠は複数使わないようにしたいものです。
いつものこと キャドカム冠が割れた
割れた 外れたとトラブルが多いCAD/CAM冠
CAD/CAMに限らず、セラミック系のインレーも
隣の歯との接点 いわゆる側室と呼ばれる部分から
破損します。
CAD/CAM冠除去隣接面う蝕 歯と歯の隙間の虫歯
歯と歯の間の虫歯を修復して
CAD/CAM冠を制作したと思われますが
色の濃い部分が、最初にこの歯が虫歯になったところです。
う蝕検知をして、再生可能と言われる部位まで
虫歯を落としましたが、虫歯の部分を
この先もっと削除すると、「神経を取る」
すなわち根管治療の必要性が出てきます。
この程度のことで根管治療をするならば
このまま修復物を制作したほうが、
将来的にはそのほうが賢い選択だと思われます。
技工物完成。
このレベルのものを制作するには
顕微鏡を使って仕上げます。
使う筆も「リスの尻尾」の毛を使った
マイクロ筆で仕上げています。
emaxのインレーはデジタルではなく
アナログで制作で、高度な技術を持ったテクニシャンが仕上げると
異次元の高精度で、適合がきわめて良いものが制作されます。
もちろん見た目もまったく違和感がありません。
当院では形態の修復物で自由診療の場合には
E.MAXセラミックインレーを推奨しています。
削りだしで制作されるE.MAXはここまで高精度ではありません。
この症例の自由診療総額 税別
●e.max イーマックスセラミックインレー 32,000円x1本
本来はジルコニアよりも、イーマックスのほうが
高額な修復物ですが、e.maxとジルコニアを同じ価格にした理由は
修復物の選択をアドバイスする際に、
ジルコニア?セラミックインレー?
価格差があると、高い商品を推奨していると
誤解する人がいるので、同じ価格に設定しました。
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