【2018年8月9日 8:21 AM更新】
セラミック・レジン系のインレー破折の多い部位
二級窩洞と呼ばれる形態の側室が破折
オールセラミックと呼ばれる
ケイ素系の陶材でできたセラミックは
意外ともろいものです。
今まではこの手の材料が主流でしたが
最近は二ケイ酸リチウムセラミックである
e.max イーマックスと呼ばれる
超硬度ガラスが主流となってきています。
しかしながらe.maxにおいても
側室が破損することがまれにありますので
側室の形態に注意する必要があると思います。
破折したインレー
側室の部分が破折しています。
この部位は垂直に負荷がかかるため
脆弱になる可能性があります。
このケースでは側室底部に歯面があるのですが
レジンでは強度不足だと思われます。
咬合面にも咬耗があります。
E.MAXにて修復しました。
2歯連続の部分の破折
この場合は、片側の歯のみの破折ですが
隣接して接触している部分は要注意です。
隣接面底部に歯面がなく、
垂直に負荷がかかった場合に
インレーが折れる方向に対して
抵抗形態がありません。
この場合には、隣接する両方の歯を
イーマックスで修復しました。
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