【2024年10月25日 10:55 PM更新】
概要
これもよくある例ですが
前歯に1本だけジルコニアを制作する場合に
大なり小なり違和感が出ることを想定されることを
ご説明したのちに、
患者さんの意思確認を確認して制作ています。
この症例では、前歯のレジン充填の劣化で
おおきく変色していますので、
部分的にジルコニアを入れた際に、
ジルコニアだけが目立つために
周囲の歯をコーティングした事例です。
前歯一本だけのジルコニアは違和感がでる。ひどく劣化したレジン充填
制作するにあたっては妥協が必要です
レジン充填の劣化が気になり来院されました。
ご希望により一本だけジルコニアを制作しました。
ファイバーコア制作
ジルコニア完成
日常的に使用しているマルチレイヤージルコニアで
一番濃い色を選択したがそれでも白いので
ジルコニア周囲の劣化したレジンを
ホワイト研磨してみました。
すでに削ってある歯なのでこういった選択肢もありますが
まったく削っていないようないい歯は
このようなことを絶対にすべきではありません。
それでもジルコニアが目立つので・・・・
周囲の歯を三層にコーティング
象牙質色 エナメル色 カラス色の三相で
色付けしました。
LED光源に光るので。。角度をかえて
まあまあ目立たなくなりました。
撮影用にLED光源が明るいので
色調がオーバーに見えますが
ある程度妥協できるまでにコーティングできました。
可能であるならば、左右ペアで制作できれば
色合いだけではなく、形態も修正できるので
見た感じがはるかに良くなるとおもいます。
しかし一番大切なのは、患者さんの自由意志です。
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