【2023年3月25日 10:02 AM更新】
概要
インプラントのトラブルは
記事にしない方針でいましたが
これはお伝えした方がよい事例なので
アップします。
不調を訴え、インプラントやジルコニアを入れた
歯科医院に行ったが、その歯科医院はなかったそうです。
すでにインプラントを含めて
ジルコニアクラウンなどに総額200万円を軽く超える
出費をしたそうです。
ネットで派手な宣伝をして
3年程度荒稼ぎをして
逃げてしまう歯科医院が多くあるので
注意してください。
なくなっていなくとも、
別の名前で運営されているパターンもよくあります。
大急ぎで治療しましたが、
遠方からの来院でしたので三か月かかりました。
いい人だから、細部までこだわり
美観を追求する仕事ができました。
インプラントトラブル 対応がたいへん 他院でのトラブルで泣きこまれる
インプラントトラブルを記事にしない理由
インプラントの問題で来院する人を含めて
他院での治療の問題で来院する方を
大きく分けると
1.ただ単に気に入らないから変えてほしい
2.どう見てもこれはおかしい
に大別できます。
初診時のカウンセリング時にある程度のことが分かりますが
1.の理由で転院する人は、当方も大変です。
長々とお話をされますが、
何度も何度も同じことを繰り返すパターンがほとんどです。
なかにはほぼ、「狂人」となっている人もいるので
お口の中の問題は
精神的な苦痛を伴う危険性があるので、
やたらにいじくりまわさない
「いじればいじるほどダメになる」という記事は
数多く公開しています。
2.のパターンはネットを見て歯科医院を選択
そこ収益を上げるための作戦にひっかかた人が
圧倒的大多数です。
この件に関しても、極めて多数の症例を
ネットに公開しています。
公開していなくても、歯科医院向けの講義資料にするための
症例スライドとしてあります。
この方は、相手側のペースで200万円以上の費用だったそうです。
何故、このようになったか、理解するまでに時間がかかります。
多額の出費をした前歯のジルコニア
激しい歯肉の炎症を起こしています。
まずは歯根部分の超音波スケーリングから開始。
ジルコニア周囲は、激しい炎症を起こしています。
本来なら全部撤去の必要があります。
よくあるパターンですが
歯と顔面がアンバランスな配列
このように制作された前歯の患者さんは
当たり前のように来院なさいます。
インプラント埋入 設計からおかしい
埋入も何もかも、理解しがたい
飛び石のように埋入
それでもブリッジ製作までできるように
整備しました。
とりあえず、ジルコニアブリッジを
製作して咬合確保。
これはまだ治療の第一歩。
一か月以上来院されないので、ほっぽかされたと思っていたが
ジルコニアで制作した前歯崩壊で来院
激しい炎症を起こしているので
消炎処置の必要性がある部位でしたが
一か月来院されませんでしたので
処置ができませんでした。
しかし、前歯崩壊で来院されました。
スクリューピンごと脱離しています。
ネジ ですので歯根割れや感染根管の原因になります。
高額な出費をしたジルコニアですが
制作から時間が経っていないのですが
これではすぐ崩壊するの簡単に予想できます。
見るからに出来の悪い土台です。
歯根は割れ、ここにスクリューピンが入っていましたが
歯が崩壊したのでジルコニアクラウンが脱離しました。
破損した歯の隣にスクリューピンが見えますが
これでは前歯を維持できません。
米粒の1/4ほどの大きさです。
割れた歯の隣にスクリューピンが見えます。
米粒より小さな土台では
クラウンを維持することはできません。
スクリューピン除去開始
約4mmでしたので、かなり困難な除去です。
一般的にこのような状態で症状があるときには
歯を抜去することがほとんどです。
スクリューピンの除去で電話での問い合わせが
良くありますが、当方では対応していないとお答えしています。
増殖歯肉を炭酸ガスレーザーで処置
スクリューピンを除去後
消炎のための炭酸ガスレーザーでの処置
炭酸ガスレーザー後は、
急速な勢いで組織が修復してゆきます。
レーザーの話題もあまりアップしない理由
ネットでの過剰な宣伝で、
まるで万能なようなことが書かれていることが
多く見受けられます。
各種レーザーを10機ほど運用していますが
それぞれの症例に合うよういに使い分けています。
歯科医院向けのレーザーセミナーも
多く開催しましたが、使い方の理解していない
歯科医院がとても多い現実があります。
メーカーが「儲かる」と言って歯科医院に
営業で押し込むため、購入した歯科医院は
それを信じて、利益のための「ネタ」として
使っているようです
。
「レーザーでは儲かりません」
しかし
「有用に使用するとレーザーはマジック」
のような結果が出ます。
またレーザーを得意としている医院は
複数のレーザーを揃えています。
何故なら、レーザーの種類ごとにその特性や
目的が異なるからです。
2023.03.01
炭酸ガスレーザー翌日
2023.03.02
炭酸ガスレーザー 3日目
2023.03.03
最初の状況とは全く状態が異なります。
土台となるコア不良で片っ端からジルコニアが脱離
画像では判断しにくいが
土台があまりにも小さいので
どんどんジルコニアクラウンが脱離
形成術を行い、土台の周囲を整形
相対的にを確保してジルコニアを製作
ジルコニアが平均的な長さで製作しました。
作り直し前提なので、大胆に調整
原則、他院で製作したものは調整しませんが
製作前提なので、お口の中で形態修正しました。
顔面に合わせて 前歯を削合して調整
歯の軸面は変えられませんが
かなりよくなりました。
次回は上顎の前歯6本 ジルコニアクラウンとジルコニアブリッジのかたどり
ファイバーコアを装着。小さすぎて使えないコアは
歯冠延長術で普通の土台になりました。
炎症がひどい歯肉はピンク色になりました。
↓
過去の歯科医院で作ったジルコニアブリッジを仮歯に
歯冠延長や炎症が収まっている理由で
ブリッジ下は隙間ができました。
仮歯をいれました。
過去の歯科医院で制作したジルコニアを加工して
仮歯として使いました。
ご要望があれば、ジルコニアで仮歯を作ることも可能です。
次は前歯ジルコニアクラウン ジルコニアブリッジ製作に入ります
デジタルので前歯設計
設計した歯を透明化することにより
厚さやクリアランスなどがよくわかります。
この場合には、歯に対して土台が小さすぎるのがよくわかります。
被せものを作るときに歯を削る必要がありますが
この点を考量して削合しなくてはなりません。
しかし削ってからの来院でしたので
作るしか選択肢はありません。
かみ合わせ状態
上顎前歯の突出状態
斜め下方からかみ合わせ状態
実際の口腔内画像
出来上がったジルコニアクラウン ジルコニアブリッジ
試適時
お口の中で、顔面に合わせて形態修正をします
実際はお顔が激変します。
顔面が激変しています。
ご本人の顔面の筋肉により次第に顔面のバランスも良くなってくることが
期待できます。
右 前歯初診時 左 ジルコニア製作後
この症例の自由診療総額
●ジルコニアクラウン前歯38,000円x本数
●ジルコニアクラウン奥歯32,000円×本数
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