CAD/CAM冠は慎重に|破損・脱離・再治療リスク|なるべく避けるべき|仮歯の素材 


【2024年6月26日 12:55 PM更新】

CAD/CAM冠は保険で白い歯にできる一方で、

強度や耐久性に注意が必要な素材です。
このページでは、破損・脱離・再治療につながった症例を通じて、

CAD/CAM冠を安易に選ばない方がよい理由を解説しています。
特に噛む力が強い方や歯ぎしりのある方では、慎重な判断が重要です。

 

保険適応のキャドカム冠 CAD/CAM冠が保険導入になって

強度不足なので、取れた 外れた 壊れた

という方が多く来院なさいます。

材料的にはプラスチックですので、

強度を求めるには無理な点が多いと思います。

海外では仮歯の材料という取り扱いだと思います。

 

このページでお伝えしたい結論

CAD/CAM冠は見た目や保険適用の面で選ばれやすい一方、

条件によっては壊れやすく、外れやすく、

結果として虫歯や根管治療につながることがあります。
とくに複数歯への使用や、強い咬合力がかかるケースでは、

長期的な安定性をよく考える必要があります。

北村歯科では、このページ全体を通して、

CAD/CAM冠は恒久的な第一選択というより、

かなり慎重に考えるべき素材だという立場で説明しています。

 

やむなく金属アレルギーにcad/cam冠を

使うことがあります。

金属アレルギーと歯科治療の総まとめ

 

金属アレルギーでの健康保険適応はCAD/CAM冠とレジンが主流

CAD/CAM冠とレジンで修復したが、片っ端から破損したと来院 一人目

歯冠修復物が多数破損しタとのことです。

多くの歯にキャドカム冠を使うと

咬合力に耐えられず、破損 脱離した方が

多く来院します。
健康保険にCAD/CAM冠が導入されて以来

このような問題は多く発生し、

いずれ日本人の歯はぼろぼろに崩れるのではないかと

心配になります。

 

強度不足で隣接面が破損しています。

隣接面はセラミックなどのインレーとともに脆弱です。

この部分が最も破折しやすい部分です。

歯髄(神経)まで虫歯が達していることが

ほとんどです。
隣接面はセラミックなどのインレーとともに脆弱です。

拡大画像
吹き飛んだ、レジンインレー
拡大画像 吹き飛んだ、レジンインレー

虫歯の孔はすでに神経まで露出していました。

根管治療の開始です。

髄腔をオープンしました。
根管治療の開始です。  髄腔をオープンしました。

根管治療の通院中に奥側の歯の一部が吹き飛びました。

歯根が折れていないので保存可能

cad/camを入れなければこんなことにならなかった

と思われます。
根管治療の通院中に奥側の歯の一部が吹き飛びました。

 

金属アレルギーで、すべてを保険のCAD/CAM冠にしたがガタガタになって転院したひと

歯ぎしりの方はCAD/CAM冠は避けるべき 直後から崩壊が始まる 二人目

下顎は右側4本 左側3本がキャドカム冠にしたそうです

すでに1本が崩壊 他にも破折があります。

黒い場所は金属が残っているのでは?

という訴えがありましたが、虫歯でしたので

キレイに除去してから、どだいを作り

ジルコニアクラウンの制作を開始いました。

この患者さんは金属アレルギーの情報提供書があるので

最後臼歯までキャドカム冠が適応になったと思います。

歯ぎしりの方はCAD/CAM冠は避けるべき 直後から崩壊が始まる 

金属が残っているとの訴えがあった部分

虫歯でもあり、金属が溶出すると

黒くなります。このような取り残しがあると

歯科医院に不信感を抱いてもやむないと思います。

一番奥の詰め物も不適合できちんと装着されていません。

 

並んでいる一連の歯が崩壊を開始しています。

左下に4本キャドカム冠がありますが

奥側の3本が崩壊しています。

並んでいる一連の歯が崩壊を開始しています。

黒い部分(おそらく金属インレーの装着セメント)

を除去しました。

前後のキャドカム冠もすでに破損しています。

黒い部分(おそらく金属インレーの装着セメント)  を除去しました。

 

ジルコニニアクラウンで修復

ジルコニニアクラウンで修復

 

上顎もこちら4本

すでに崩壊が始まっています。

中が黒くなっている部分があります。

上の歯の様子

上の歯の様子

こちらも咬耗による崩壊が始まっています。

上の歯の様子

 

患者さんは、受診した歯科医院に不信感があるとのことでしたが

キャドカム冠はごく普通に制作されていますので

歯科医院には問題はないものと思われます。

問題は「材料」にあるのだと思います。

現状の健康保険適応だと

金属アレルギーに対する選択範囲があまりありません。

 

CAD/CAM冠の健康保険の負担額は

型どりと装着を合わせて10,000円ほどかかります。

(前歯 大臼歯は12,000円ほど)

健康保険は70%は公費での負担です。

公費負担がなければ100%自払いになり

10,000×3.3=33,000円ほどになります。

当方のジルコニア奥歯の価格は32.000円ですので

公費の補助がない時と同じほどの負担と

考えればよいと思います。

 

自費診療のジルコニアとCAD/CAM冠では

原価などがまったく違いますので

当方ではジルコニアクラウンのほうが

実際価格は安価な設定となっています。

 

CAD/CAM冠に関するさらに詳しい解説

 

 

数多く来院する「他院で歯去と言われた」

2020年までキャドカム冠をやらなかった理由 こちらクリック!!

割れた 外れた と問題の多いキャドカム冠とジルコニアの比較 こちらクリック!

cad/cam 冠(キャドカム冠)の破損で来院

 

【2025年11月30日 】

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北村歯科

この記事の執筆・監修: 北村秀紀(歯科医師/横浜市鶴見区 北村歯科)

(2026年2月4日 12:13:46)




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