年末ダッシュ 人生最後のチャンス 入れ歯でないブリッジでの奥歯


【2024年12月20日 11:17 PM更新】

概要

歯肉炎症で来院した方です。

問診表に、入れ歯を作ったが。。。

と寂しそうに記載されていたので

炎症が収まった12月の下旬

ブリッジのお話をしたら即答

「やります」速答。

どうするのか決まらない方は・・・

それなりのリスクがあるので、

やめたほうがいいと思います。

 

歯を失った場合には適切な処置をしないと

顎や周囲の組織の変形により、

生涯治療困難となっている場合に多く遭遇します。

人生最後のチャンス ブリッジでの修復 自分の歯で咬める最後のチャンス

歯肉の炎症で来院 歯肉の炎症がほぼ収まった状態 

右側は、相手になっている歯がないために

炎症を起こしやすくなっています。

右上は若干の動揺がありますが

ブリッジ制作可能かと思われます。

 

右上の奥歯 

左下の奥歯

が欠損して消失しているので

奥歯で咬んでいるところがありません。

ここでブリッジを制作しないと

生涯自分の奥歯で咬むことはできまません。

 

今回ブリッジのお話になったきっかけは ここ

小学生低学年に萌出した前歯が

ほとんど無傷で残存しています。

悪習癖などがなく、おそらく歯科医院に恵まれなかったのか?

と思いました。と同時に

・・これはできる! とひらめきました。

ブリッジ制作のリスク

●ブリッジは壊れなくとも、支台になっている自分の歯が×ならば

ブリッジも×

●多数歯欠損の場合には、健康保険が適応にならないために

自由診療として制作

●制作したブリッジは当方の保証規定により5年間保証してあげることは

可能だが、患者さんの歯は保証してあげられない

●最後のチャンスに挑戦するか否かは、ご本人の自由意志

●ある程度のトラブルは覚悟しての決断

 

などが考えられます。

クリスマス過ぎ、御用納め直前にジルコニアブリッジ完成予定です。

 

技工物完成 顎の変形 頭蓋骨の変形に改めで驚く

計測通りにできていると信じてはいますが

顎の骨の変形 頭蓋骨の変形が大きいので

やや不安な気持ちがありました。

一見すると大したように見えませんが

この角度で観ると明らか

前歯---奥歯は一線上に並んでいるのが普通ですが

明らかな段差があります。

原因は頭蓋骨の変形だと思われます。

装着前の支台歯形成

なぜ咬み合わせがうまくいったのか?再考察

このかみ合わせを再現すすブロックを制作

模型で再現しますが

上下の歯はこの2点でしか接触していません。

上下の接触点はたった二か所の接触のみでしたが

この位置が狂わなければ、現代のデジタル技術では

顎の上下左右の位置が正確に再現できます。

完成技工物を見てやや不安であったものの

寸分狂いがない状態でした。

成功のネタは、正確に上下の位置関係を捉えられるなら

デジタルCADに落とし込むことが可能となり

正確に歯列の上下左右前後を決めることができ

その位置で歯を制作できるからであると

考えます。

 

試装着 適合などを確認

軽計測通りに制作できています。

顎顔面の変形も激しく

左右の顎のズレ 筋肉バランスの崩れなどが

見て取れます。

ここからが本番です。

顔面に対してお口の中でジルコニアブリッジの

形態修正をします。

 

お口の中で顔面に合わせて

ジルコニアの形態修正をしました。

 

 

 

ああだ!こうだ!いわない人だから

歯科医院を転々として入れ歯インプラント以外は

治療不可能と言われて歯医者を転々とした方です。

 

患者さんが物わかりのいい人で

こちらのお話を受け入れてくれたので

わずか一週間で奇跡のようにお口の中が

形となりました。

 

要した費用は20万円台

他の1/10ほどでしょう。




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