【2025年1月30日 10:33 AM更新】
概要
トラブルの多いインレーブリッジです。
歯が割れたと来院した方ですが
もしも歯が割れないで来院しなかったら
インレーブリッジが原因で最後臼歯を失い
生涯片側の奥歯が使えない状況になった
可能性があります。
歯ぎしりの人は「転ばぬ先の杖」で対策を
することがお勧めです。
ページ作成中
歯ぎしりでインレーブリッジが原因で歯を失う直前 インレーブリッジは危険
歯ぎしりで歯が割れたという主訴で来院の患者さん
下の歯は割れていますが、
歯科医の立場から、これはあとまわし
優先順位一番はこれ
写真ではわかりにくいかもしれませんが
インレーブリッジのインレー部分の金属が
破損して、クラウンの支台だけ残っていますが
ブリッジを奥のクラウンだけで支えているので
ブリッジがガタガタと動きます。
このままだと、一番奥のクラウンを被った歯が
抜け落ちる可能背があります。
歯ぎしりで前歯も大きく崩れてきています。
すでにエナメル質は大きく崩れ落ち
象牙質が出ていますので、
加速的に歯が減ってゆく状態です。
ここからの歯の摩耗はものすごく早いです。
同様に下の歯の摩耗も激しく
対策をしないとアッという間に
歯が減り落ちます。すでに亀裂線が入って
ビビだらけの歯もあります。
上下が咬んだままガリガリと歯ぎしりをしています。
あっという間に歯が減り落ちます。
ここまで減るのには時間がかかりますが
この先は早い!
減り落ちた場合には修復困難となる場合が
多くあります。
ジルコニアブリッジ完成
模型で観ると歯がバリバリに崩れているのが
よくわかります。
この患者さんは物わかりのいい人だから まずは奥歯からの制作
転ばぬ先の杖で奥歯を作ることができました。
そのままではブリッジ支台の奥側の歯が
ダメになるところでした。
歯ぎしりの人は「転ばぬ先の杖」で対策を
続く・・・次は下顎の割れた歯です。
原因は歯ぎしりです。
虫歯の痕跡はありませんでした。
水銀アマルガムでの処置がされています。
ジルコニアクラウンを作成しました。
この場合の一番重要な目的は、歯ぎしりによる
歯の摩耗を防止するストッパーとしての
役割のためのジルコニアクラウンです。
その他対策したほうが良い部位 これは時間と予算に余裕があれば
このような問題は、ご本人の意思が大切です。
時間と予算に余裕があるならば、
今後のことを考えると、お勧めの対策です。
右下
摩耗が顕著です。
一本欠損したままなので
ブリッジ形態で対策したほうが良いでしょう。
手前の小臼歯も歯ぎしりによる破壊が進んでいます。
エナメル質がなくなり、象牙質が露出していますので
この後、加速度的に歯がへることが予想されます。
ジルコニアクラウンは歯ぎしりによる
歯の摩耗に対して、一番有効な修復物だと思われます。
画像の黒いものは水銀アマルガムで
これは有害なので除去することが
お勧めです。
左上
摩耗が進みエナメル質が崩壊してきています。
エナメル質が消失した段階で
加速度的に歯が減ってくるので
転ばぬ先の杖 感覚で対策がお勧めです。
自由診療費用 税別
●ジルコニアクラウン前歯 38,000円x本数
●ジルコニアクラウン奥歯 32,000円×本数
その他 この2項目だけ必要なことがあります。
●自由診療除去費用 5,000円×本数
●ファイバーコア 10,000円×本数
前へ:« 重度歯周病 重度歯ぎしり 歯根割れ 3通りの究極の選択肢
次へ:転院 最近の転院患者さんの状態はかなり悲惨な状況になってきた »