転院専門の歯科医院になったのか? 転院前の状況が想像しやすい事例 鶴見駅の歯医者|北村歯科


【2025年9月19日 4:39 PM更新】

概要

大学病院というのは、歯科医師の養成機関です。

虫歯などの簡単な症例は、

ほとんど経験のない歯科医師が担当する機会が多いようです。

経験のないがゆえに理療方針も定まりません。

歯科の世界では経験豊か歯科医

はかなりの人手不足です。

治療方針が決まらないし、もっと上司の担当医も

人手不足となれば、時間を稼ぐしかなかったのかも

しれません。

最終的には抜去と言われていたようです。

 

横浜市鶴見区 北村歯科が解説

歯が折れて歯科へ行ったが、仮蓋をしただけでホワイトニングを薦められた

大学の附属病院は歯科医の養成機関 治療できる歯科医師は人手不足

レントゲンと仮蓋で返されて、

折れたら救急病院 ホワイトニングを薦められて

この状態で終わり.

痛みはないとのこと。

問診表にあるように、ドラシールと書かれていますが

これはドラシールではなく、

仮蓋などの使う即時重合レジンだと思います。

 

患者さんが書いてくれた問診表はその人を知るうえで大切です。

状況を詳しく書いていただいています。

非常にわかりやすく理路整然と書いていただきました。

1.歯が折れた

2.歯科に行った

3.レントゲンとデュラシールをして

4.次回クリーニング その際にホワイトニングを薦められて

5.当該部位治療はあと、歯が折れたときは救急歯科へと

 

ということでした。

 

初診時画像

これはデュラシールではなく、普通の即時重合レジン

 

何があったのか?ここで想像 あくまで想定です。

担当した歯科医師は、何をしてよいのか?

迷った・・・・

歯科大学は歯科医の養成機関です。

おそらく治療経験のない歯科医が担当

どうすればよいのかわからなかったのでは?

 

仮蓋を除去

これはデュラシールでないので簡単には除去できません。

担当歯科医が遭遇したのは

この状態です。

この場合には仮蓋などしないで

金属除去をしないで根管治療開始です。

 

さてどのように治療するか?

治療できる人間を学内で探さないとなりません。

金属除去に自信のない

根管治療に自信がない

という歯科医がかなりいますので

やってもらえる歯科医も人手不足で

確保が大変です。

とにかく除去に時間がかかる・・・と言われたそうです。

そこで、時間稼ぎにホワイトニング・・・・・・

激しい炎症を起こしています。

 

止血して根管確認

奥に根管を確認

この段階で仮蓋をして、歯肉の炎症と

根管内部の細菌を消毒します。

以上はあくまで想像です。

続く・・・・

 

次回予約 歯肉に埋まっている歯根を発掘する

炎症を緩和するための処置の

一週間後、かなり炎症は治まってきました。

 

レーザーで歯肉処置をして歯肉整形後

本格的な根管処置を開始です。

 

続く・・・・

歯肉圧排をしながらそれを隔壁として根管治療

 

 

根管充填後 土台の模り

歯肉を高周波で処理した場合には

歯肉縁下に及ぶ場合には修復物を入れると

出血が収まります。

 

土台 形どりの跡は、歯肉保護のフタをレジンで制作

ヒーリングカフを作って創面を保護

コア装着までは炎症が続き微妙な出血が

仕事をやりずらくします。

 

続く、次は土台 コア装着 ジルコニア形どりです。

 

無事にファイバーコアが入りました。

現在では、金属を使わないファイバーコアが

主流です。

 

ジルコニアセラミッククラウンが入りました。

 

ここまで6回通院いただきました。

 

大学は歯医者の養成機関ですので

このような面倒なことが無理ではないかと思われます。

一般の歯科院でしたら、かなりの割合で抜去の選択。

抜去後はインプラントかブリッジ

の選択を提案されると思います。

その理由は大きく分けて・・・

1.経験がないと、どのように治療するのか選択肢も思い浮かばない

2.誰もが不採算な仕事はしたくない

3.リスクのある仕事は避ける

のような気がします。

 

今の時代 まともな人間は歯科医にならない 当方がいつも感じていること

10代に将来の進路を決めるとき 誰しもが有望な仕に就きたいと思う

将来期待できない仕事を選択する人はほとんどいない

と考えるでしょう。

現状の社会現象として

歯科大学転院割れ

●歯科医院 倒産

などで検索すると現状が分かると思います。

 

将来の進路を決めるとき、学校の先生 進路相談の先生

両親や親、友達などと相談して情報を集めて

決めるのが普通です。

その際に歯科医師になることを勧める人は人は

きわめて少数派であるのだと思います。

 

公的病院や、大病院でも歯科部門の専門外来では

ある程度スキルのある歯科医師がいないがゆえに

歯科部門の受付を中止したとのメールがしばしば届きます。

最近の歯科大学でも同じ傾向で、ある程度仕事のできる歯科医師は

かなりの人材不足のようです。

歯科に期待できない時代が来たようです。

 

その一方、どこにも優秀な人間はいるもので

歯科の分野も細分化され、それそれの専門に特化した

歯科医院も多くなってきています。

 

 

続く

 

 




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