前歯の歯間が開いてきたので


【2021年4月14日 2:58 PM更新】

あらかじめ写真記録を取りながら

症例を検討してゆくと、

ほとんどのケーズが当方のイメージ通りに

仕上がります。

このケースの患者んの協力があって

難症例をこなすことが可能となりました。

ある程度のレベルの歯科医院で治療するならば

治療費は一般歯科医院の一か月の収入に

相当する金額だと思われます。

 

前歯が前方に広がり 開いて隙間が開いてきた

この症例の概要

この場合にはほとんど場合は歯周病を伴います。

主なる原因は

1.奥歯がない

2.歯ぎしり

3.歯周病による歯のぐらつき

4.修復物の設計がよくない

5.下顎の前歯との関係で、上の前歯を押し出ている

などが考えらえます。

 

メタルボンド除去開始

歯間がかなり開いています。

この場合には

3.の歯周病

4.修復物の設計がよくない

5.下の前歯が上の前歯を前方に押し出している

などが考えられます。

 

●しかし、前歯二本だけの修復だけであるならば

歯の幅がかなり大きく、ものすごく幅の広い歯になり

見た目はあまりきれいではないと予想されます。

 

●歯周病を併発しているので、若干の歯の動きがあるため

修復後も時間の経過とともに、歯が前方に移動してくる

可能性が高いと思われます。

 

●今後歯周病の急性発作や炎症

歯周病の進行のリスクがあるため

徹底した歯周病処置をしてから、前歯を製作する。

 

歯列全体が顔面に対して垂直、水平がかなりの

ずれがあります。

歯周病で歯の周囲の骨が破壊されており

歯根がかなり露出しています。

 

レントゲンで確認すると

歯の周囲の骨の60%が消失しています。

歯周病に関しては、一般の方々の思う状態と

現実には大きなギャップがあります。

これを指摘すると、Googleなどに投稿されますが

画像は真実を映し出します。

一目見るだけで,当方は状態を把握できますが

過信は禁物なので、レントゲン撮影をして

確認しました。

事前の診査である程度の計画を立てて

その後の結果がよくなるよいうに努力していますが

これらの点をご理解いただけない場合には

治療を開始しないことにしています。

インフォームドコンセントの大原則です。

 

などをご理解いただいた上での

治療スタートとなりました。

 

初診時口腔内カメラの画像

当院では、初診時の電子が画像を

データにして、サーバーに保存してあります。

 

歯周病で歯の周囲が破壊されているのが

よくわかります。

これは上の前歯を裏側から撮影した画像ですが

裏側から、前歯を押し出したので

隙間があいたわけです。

歯周病ではないならば、

当たり前ののかみ合わせなので

前方には移動しません。

修復物の厚みが過剰で、当たりが強いために

移動が加速したものと思われます。

 

下顎の前歯の歯並びで

前方に飛び出した歯があるために

この歯が上の歯を押し出したかたちになっています。

 

徹底的な歯周病処置をしてからの制作

ご本人も歯の周りから、

いつもネバネバした液体が出ていたのが

止まったということを実感したそうです。

 

除去すると、出てくるのはお決まりの虫歯です。

しかし軽度なので、かたどりして

次回の来院時にジルコニアクラウン装着となりました。

 

出てきた虫歯を処理して、型どりです。

 

技工物完成

最近の主流マルチレイヤージルコニアクラウンです。

 

模型上では、とてもきれいに配列されています。

しかし、ヒトの頭蓋骨 顔面と

上の顎・・上顎骨は、水平 垂直がズレている場合が

多くあります。

 

歯並びは既存の歯のアーチと一体化した配列に

 

実際に装着 上顎骨と顔面にずれがあります。

顔面と、それに合わせた水平線、正中線は計測して

テクニシャンに送ってありますが、

大きくずれている場合には、設計上の問題で

心理的にそれに合わせて設計するのは

無理な場合がよくあります。

 

開口(口を開いたままで)で調整してゆくのは

上顎と頭蓋骨の位置関係で修正する事を

目的としています。

 

咬合時(咬んだ状態)では

顔面の筋肉に力が入りますので

まずは開口で調整 修正

続いて、咬合状態で調整 修正して

顔面に合わせて行きます。

人格が変わったくらいに

イメージが変わる可能性があります。

 

そこで、顔面を見ながらジルコニアクラウンを

加工してゆきます。

 

切端水平線を出します。

 

ある程度水平が出たら

顔面に合わせて、実際の顔のイメージで

歯の形態を決めてゆきます。

近心 遠心の隅角を調整することで

その人のイメージが決まってきます。

女性らしいやさしい顔に仕上げてゆきます。

 

正中は多少のずれがありますが

ご本人も驚くほどに、顔貌は変化しました。

前歯が奥歯より短くすると機能しなくなるので

ここまでが限界です。

 

かみ合わせた状態では

右側よりに力が入っているため

顔の部品(目 口 鼻などが)

一点に集中するように移動します。

良く分かるのが目の位置と

鼻の穴の違いです。

目は下に落ちてゆき

鼻の穴も左に引かれてゆくように

偏ります。

開口時と比較すれば一目瞭然です。

いい人だからここまでできました。

ああだ こうだ という人は

こういった処置はできません。

 

この症例の自由診療総額

●ジルコニアクラウン前歯 38,000円×4本

●自由診療除去費用 5,000x2

 

2021年4月からは消費税込み総額表示

ジルコニアクラウン奥歯 35,000円 

ジルコニアクラウン前歯 41,000円

自由診療ファイバーコア 11,000円

自由診療除去費用 5,500円

となります。

 

ジルコニアクラウンに関する一連の行程

(削る 型取る 修復物制作 装着 調整など)

を含んだ費用です。

その他、初診 検査 レントゲン 歯周病処置などは

健康保険を適応しています。




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