インプラント トラブル


【2019年6月28日 10:49 PM更新】

インプラントの上部構造交換のご依頼

インプラントはメーカごとに部品が異なります

同じメーカでも部品は沢山の種類があります

インプラントメーカは300以上あると

言われていますが

我が国では30ほどのメーカーが

使われているようです。

 

国産インプラントの京セラのキャップ

国産のインプラントのトップシェア

である京セラのインプラントを例に取ると

手技はこれだけの種類があります。

 

また、インプラント埋入後に

とりあえずふたをしておく

キャップもこれだけの種類があります。

 

ほとんどのタイプは 3部構造

1.まずは骨に埋め込むフィクスチャー

2.その上に歯をかぶせるための土台

それをアバットメントと呼びます。

 

上部構造は、このアバットメントと

それにかぶせる 歯の形をした

3.クラウン

 

の三部構造になります。

 

当方で、上部構造を依頼された場合には

前の歯科医院で

2.のアバットメント(土台)

まで製作してある場合に可能となります。

 

アバットメントまで装着してもらう理由

メーカーごとに非常に多くの

アバットメントの設定があります。

下記は京セラの例です。

 

 

カスタムアバットメント

施術した歯科医師の設計により

と区別にアバットメントを

特注する場合も少なくありません。

下記は、一流メーカーである

松風の受注の例です。

 

多くのメーカー 歯科医の手技を考えると

部品は無限に近い形で存在します。

また、部品以外に、

工具もメーカーごとに違います。

 

 

したがって、マイナーなメーカーの

インプラントを使うと

トラブルの際に

施術した歯科医院以外では

対応が困難になる場合があります。

 

こんな状態で来院されました

上部構造は、金属冠の上に

プラスチックが。

これを取ったり付けたりしていたそうです。

 

当方でお願いしたことは

構造が理解できないので、

施術した歯科医院で上部構造をはしてもらってください

とお願いいたしました。

 

患者さんはいい人でしたので

施術した歯科医院で、上部構造を

外していらっいました。

見てびっくり、なんだこれは!!!

こんなアバットメント,見たことない。

普通のアバットメントは

ピカピカです。

汚れが塚に様に表面はキレイです。

細菌の繁殖を押さえて

適合を良くするためです。

削ってボロボロになっていました。

これは正規のアバットメント

ではないと思います。

まるで狂気の技です

 

インプラントのブリッジを設計する場合には

天然の歯と連結しないのが原則

本来はタブーでも経費節減のために

やるところもあるようです。

 

この場合にはもっと驚き。

ブリッジの片方の歯は

土台も入っていませんでした。

セメントを除去すると

古い土台の破片が出てきました。

 

これがブリッジのもう片方の天然歯

 

コアは作ってありません

ボタンの様な状況で

インプラントとのブリッジの

土台になっていました。

セメントを除去すると

金属が出てきました。

 

 

頑張ってファイバーコアを製作

 

模型を見るとインプラントに段差が

清掃面を考えて、上のラインで設計しました。

インプラントと

ファイバーコアの様子が

良く比較できます。

もちろん左側がインプラントです。

 

とりあえずジルコニアブリッジ製作

清掃のために、インプラントは若干露出しています。

これでダメなら作り直しましょう。

 

到着後手前側を若干高めに調整しました。

 

2日くらいで、手前の天然歯は

生理的な位置に沈み

均等に咬合しているとのことです。

 

インプラントと天然歯の大きな違い

インプラントは、沈みません。

全く不動です。

天然歯は装着後に、本来の位置に

歯が沈み込みます。

 

調整時にはインプラント側はぴったり

天然歯は、若干のあたりを残して

終了します。

 

1週間後・・・・

患者さんより

ほんとうにそうなったとの

ご報告がありました。

 

原則的にインプラントと

天然歯は、連しないのが原則です。

 

あんまりあきれたので、メーカーを呼びました。

これは、アバットメントではなくて

単なるキャップだそうです。

 

反対側のインプラント

除去したにはしたけど、あまりにも乱暴

 

技工代金や、部品代を節約するために

単なるキャップを使い

きちんとした構造をしていないために

分解できないようです。

上部構造を除去する際に

無理矢理削って、

上部構造を除去したのでしたのでしょう。

 

メーカーからの参考画像を

上記にアップしてありますが

インプラントに装着してある土台は

細菌が付着して感染しないように

本来はつるつるピカピカのものです。

参考例 メーカーのWEBより拝借

 

やむなくこの状態で

ジルコニアクラウンの製作をしました

お口の中で可能な限研磨しました。

実際に見てみると

とても小さな物です。

研磨の際には歯肉を傷つけない様に

注意するのは当たり前のことですが

一番奥で器具が入らないのと

手前の歯が、邪魔になります。

 

AI人工知能の想定する形に完成

手前のプラスチック冠、銀歯から想定された形態

写真は1回目の噛み合わせ調整の

時の画像です。

インプラントの場合には

装着後も天然歯と異なり

沈み込みがありませんので

ぴったりに合わせる必要があります。

 

 

 

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