新型コロナウイルス感染患者の急性期脳梗塞診療世界の研究者が経験をまじえて分担執筆
【2020年5月15日 5:09 PM更新】
1998年にアメリカ歯周病学会が新聞紙上で大々的に
フロスか?死?という発表を行い
国家規模で「歯周病と全身疾患」の研究を推進してきました。
それ以降極めて多くの研究データが発表されました。
北村歯科では1999年より配布資料を作り
初診の患者さんを中心にカウンセリングをしてきました。
日本人の死因
1位 悪性新生物
2位 心疾患
3位 脳血管障害
4位 肺炎
5位 老衰 (年度により4.5位は入れ替わりがある)
この中で歯周病が深く関わっているのが
2位 3位 4位 それと糖尿病
というが大きな問題です。
栗の中に大量の菌が生息すると
当たり前のことですが
ふとしたことで、肺に吸い込んでしまうことは
だれでも簡単に想像できることです。
新型コロナウイルスは
肺に多く存在するACE2と呼ばれるレセプタ-と
結合してウイルスが生体細胞内で繁殖
体を犯してゆくことがわかっていますが
肺が炎症状態になっている場合には
免疫系の働きが弱く簡単にウイルスの侵入を許すことに
なります。
中程度の歯周病における肺炎リスクは
いろいろなデータがありますが
1.8倍-5倍という論文もあります。
歯周病が、血管に異常をきたすことは
かなり一般的に知られることになってきました。
新型コロナウイルスで代表的な循環器障害である
脳卒中を引き起こすことが多く報告されるようになりました
。
サイトカインストームとは
免疫系の暴走のことですが、それにより
血栓などが起こり、新型コロナウイルスが重篤化して
死に至ることを警告している研究施設 医師
医療機関からの情報はたくさんあります。
未知の病態であったけれど、データそろってきたところで
いろいろなことがわかるようになってきました。
サイトカインとは細胞から分泌される物質で
細胞間の連絡をつなぐ情報物質です。
非常に多くのサイトカインがあり
未知の部分もたくさんあります。
しかし免疫系の中心物質であることは
確かなようです。
歯周病も細菌による感染で
それにより免疫バランスが崩れる
免疫性疾患の一つです。
体内に感染が起きると、非常に多くの細胞から
サイトカインが分泌されます。
これは生体防御作用として極めて重要なことですが
過度の分泌が「病」です。
かなり多くの「病」は炎症であり
炎症自体は生体防御の大切なメカニズムですが
必要以上に炎症が高進するとそれが「病」になります。
「発熱」などはそのよい例だと思います。
インフルエンザや風邪なので、
抗生物質を処方された方も多いと思います。
しかしそれで、のどの腫れ 痛み
扁桃腺の腫れ などの症状が緩和された
経験は多くの方があるかもしれません。
抗生物質が風邪に効くのではなく
風邪 発熱の状態は
免疫の過剰反応ですので
感染に弱く、「二次感染」により
病原菌の抵抗性が落ちているので
それにより、呼吸器などに炎症が起きるためです。
もしも歯周病で免疫が過剰反応をして
サイトカインがアンバランスに
なっている状態で、新型コロナウイルスと接触があれば
容易に身体に侵入されやすい状態であることは
簡単に想像できることだと思います。
免疫能力を落とすことにつながります。
お口ほど人体で菌がいるところはありません。
「うんこの一億倍」菌がいるといわれる場所です。
歯周病が全身に及ぼす影響を再認識する
良い機会だと思います。
腫れた と来院。
進んだ歯周病で、これ通常の抗生物質では効かないと
思われたので、大学病院を紹介。
大学病院では即日入院。
一週間後心筋梗塞を起こし、救急車で搬送。
どうにか退院したものの、6か月後にまた搬送。
外出が怖くて、仕事にも行けず、
最後には・・・・
という方を多くみてきました。
ここ数年は少なかったのですが
ご家族が来院され、「お世話になりました」
と来られるパターンもよくありました。