メタルボンドからジルコニアボンドに 金属が溶出して歯肉に


【2025年9月2日 7:19 PM更新】

概要

制作中

 

 

メタルボンドをジルコニアボンドに交換をご希望で来院されました

歯肉には金属が溶出して黒くなっています。黒を消すには切除する必要

メタルタトゥーと呼ばれます。

この場合には、歯肉を切除するしか除去の方法がありません。

金属が細菌により酸化されることにより

溶出しますが、近年では

金属アレルギーや扁平苔癬のような

皮膚疾患に原因であることが注目されるようになりました。

 

メタルボンドを除去した状態 メタルコア

メタルコア 金属の台があります。

この土台の金属が溶出しやすいのです。

当時はこの方法で土台を制作していました。

 

歯の土台 コアはこの長さが必要

これは、昔 昔 当方で制作したコアですが

前歯の土台を作るにはこの長さが必要です。

現在ではメタルコアと呼ばれる金属の土台に代わって

ファイバーコアという非金属の土台を作っています。

コアの表面には薄くアイオノマーセメントが残っており

内面の閉鎖が良好であったのがよくわかります。

自分の仕事をタイムカプセルに乗せて

過去を見る様ですが、きちんとした仕事をして

ほっと、します。

 

金属が溶出した歯肉を処置

これから歯肉整形をして

金属が溶出した歯肉を削除します。

歯周ポケット内の細菌による

金属の溶出であることがこれを観て

分かります。

 

歯肉切除 整形

歯にしみ込んだ金属イオンを除去しました。

 

 

歯肉切除 歯肉整形後の仮歯

歯肉を保護するためにグラディアダイレクトで

特別に仮歯を作りました。

中央に黒く見えているのは仮のファイバーコアが

透けて見えています。

 

ファイバーコアを制作

磨き粉が残っているのが気になるかも。

一週間後、粘膜が再生して

キレイな歯肉になりました。

 

今回もシャレで、グラディアダイレクトで

仮歯を作りました。

脱離しにくいように隣の歯と仮接着

してあります。

 

ジルコニアボンドクラウン完成

技工物完成

 

 

装着直後 初期段階

これからお口の中で、両目の瞳孔にあわせて

歯の切端と隅角を形態修正でキレイに見えるように

修正してゆきます。

歯科のテクニシャンにここまで要求するのは

不可能なので、ご本人の顔面にあわせて

形態を修正します。

左右のバランスが取れて

自然な形になりました。

 

装着一週間歯肉の整形跡はまだうっ血していますが

時間とともに周囲と同じになるでしょう。

 




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