【2019年5月21日 10:50 PM更新】
海外からの患者さんですが
恐ろしく大変な金属除去
金属除去は毎日やっていますが
この金属の除去は
ものすごく大変でした。
異常に硬い金属であること
ここまで切断するのに
40分かかりました。
ほんの0.5mmずれるだけで
患者さんは、
痛みで飛び上がります。
おそらくコストの問題で
ニッケルではないかと思われます。
歯に土台を立てないで
とんでもない厚味で
製作してあります。
安価な金属ですので
その方が節約になるのでしょう。
海外はおろか、我が国でも
除去の際に歯科医はあきらめて
歯を抜去するでしょう。
開けてびっくり、緑色
歯科領域で緑色は、ニッケル 銅
なぜ緑色か?
それは、クラウンの密閉性が悪く
内側で細菌が、増殖して
金属を酸化したからと
考えられます。
当初から予想していたとおり
サビの緑色から想定して
やはりこれは
ニッケル合金でしょう。
この緑色のサビは
酸化することによって
水に溶けやすくなり
体中に回り臓器に蓄積されると
事が懸念されます。
緑色の原因は
酸化ニッケル
硫化ニッケル
だと思われます。
象牙質の中に広がる緑色
このミドリの物質は
酸化ニッケル
硫化ニッケル
であることが予想されます。
お口の中では
硫化物も産生されますので
極めて要注意です。
金属の酸化物は水に容易に
溶けますので、
溶け出して全身に広がり
臓器に蓄積すると言われています。
このようなケースの場合は
環境や食物による重金属摂取とは
異なり、重金属そのものが
だ液という媒体や血流によって
毎日毎日広がってゆくので
比較にならないほど量になります。
現実問題として、
環境や食物による金属アレルギー
は考えにくいのですが
装飾品、歯科金属の場合には
原因と思われる金属を除去する事によって
アレルギー症状消失や軽減することから
直接の金属がどのくらい影響のかが
想像できます。
酸化ニッケル 毒性
硫化ニッケル 毒性
で検索してみてください。
可能な限り、象牙質内に広がったミドリを除去
除去途中の画像
金属は酸化 硫化すると溶け出します。
https://dr-kita.com/dental2/metal-allegy1.html
前へ:« 2019年 令和 5月
次へ:前歯のやり直し 今回はやりません 海外からの人 2 »