金属アレルギーの対応に関して【テスト)】


詳細な記載はまだしていません


金属アレルギーを疑ったら最初にすること

医師による金属アレルギーテスト


自分は金属アレルギーと言って来院する方も多々いらしゃいますが
ほんとうに金属アレルギーなのか?
それとも「自称アレルギー」なのか?
きちんと判断する必要があります。

そのためにも、きちんとアレルギーテストを
する必要があります。

患者さんの中には
「お医者さんがやってくれない」
「アレルギーテストをお願いしたら、ものすごい嫌な顔をされた」
という感じで、医院によっては
手間が掛かる上に収入が少ないので
多くの医院ではアレルギー診断を嫌がる傾向にあるようです。

時間や手間がかかり経費の割に、収入にならない事は
一般的にはリストラの対象となります。
お医者さんも同様なのだと思います。

下記は、患者さんにご協力いただき収集した
アレルギーテストの結果ですが
医院ごとにきちんとフォーマットを作っているようです。

ほとんどの医院が、アレルギー検査の対象が多岐にわたっていることが
よく分かります。



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この診療情報提供書を病院で発行してもらう

この書類があると、大臼歯も金属でないCAD/CAM冠の適応にまります

しかしながら、面倒なのか
発行してもらえない病院も多いそうです。



健康保険適応の、バッチテスト



市販されているアレルゲン



第2大臼歯の健康保険適応の条件

当方では、自由診療安価プロモーションの関係で
健康保険CAD/CAM冠の扱いがありません

しかしながら、是非とも知っていただきたい
情報ですので、WEBに記載しました。

プラスチックで歯を作ることは
当院で日常行っている、デジタル歯科で
お口の中を再構成する行為と、
逆の行為になるので、行っていません

診療情報提供書が必須です。

一般の医科 アレルギー科 皮膚科などで、診察検査をして
発行してもらいます。

しかし、医療機関によっては
嫌がるところも多いと聞きます。

そうすれば下記のように、大臼歯 (奥歯の大きな歯)
まで金属を使わないで製作可能です。
しかしながら、破折 脱離のトラブルはあらかじめ
覚悟した方が良いかもしれません。



金属アレルギーの典型的症状

代表的なのは 掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は膿がたまった膿疱と呼ばれる皮疹が、手掌や足の裏に数多くできる皮膚病です。

●周期的に症状が良くなったり悪くなったりする場合が多いようです。
1.最初は小さな水疱で
2.次第に黄色い膿疱に変化。
3.それがかさぶたとなり、角層が剥がれてきます。
こういった状態を繰り返します。

原因はいろいろありますが、金属アレルギーの割合が高く
喫煙者は74倍発症率が高く
掌蹠膿疱症の80%は喫煙者と統計的な数値があります。
しかし喫煙をやめても、治らないと言われています。

患者さんのご協力で金属アレルギーの経過を追っています


あまり綺麗に写っていませんが
手のひらが角化して、剥がれています。

写真がイマイチで申し訳ございません。


一部金属を除去開始したら
手の付け根、親指のつけね(拇指球)に
角質の剥がれが見られます。


おや指の付け根が角質化しなくなりました。


初診時の足の裏


この時にはあまり悪いサイクルではないとのことでした




足の裏も日に日に良くなっています

しかし、ここで油断禁物
掌蹠膿疱症は良くなったり、悪くなったりの
サイクルがあります。
時間を追って経過を見る必要があります。


良くなったり悪くなったり
状態の悪いときの写真を見せていただきました。


悪いときの画像をご本人が記録していました。



良くなったり、悪くなったりを繰り返すので
良くなると
「治療しなくてもなあイイか---」と思ってしまう方が
多い様です。

歯科的な問題としての掌蹠膿疱症

1.金属アレルギー
2.歯周病などの病巣などのからの病巣感染
3.虫歯が原因の病巣からの、病巣感染
4.扁桃炎なども掌蹠膿疱症と関係が深いと言われています。

金属アレルギーの原因を探してゆく

表面に見える部分ではなく、かぶせ物の中にある金属まで探す



プラスチックの中に金属が見えます。
これが腐食して、プラスチックの中まで
サビが広がっています(緑色)
絶対にやめて欲しい行為ですが
経費節減のために、いまだに行われています。
真鍮でできた、木ねじ--スクリューピンです。


修復物の裏側まで、腐食した金属は広がっています



除去したピン
激しく腐食して溶け出しています。
マイクロスコープなどを使って除去する事が多く
専門医で行う事も多い様です。

修復物が歯肉の中に広がる「メタルイオン」





メタルイオン その2

金属の土台を除去した画像



歯肉の中に、腐食した金属が溶け出しています。



1番悪さをするのは、歯の中にある土台金属

経費上の問題で、耐食性の弱い
安価な金属が使われている場合がほとんどです。


これが悪さの原因のパターンが
多いのだと、考えています。
これも探し出して
除去しなくてはなりません。

この金属土台を
削り、型どり、模型作り、ワックスアップ 鋳造 研磨 装着

すべての過程を材料の銀合金(70~80%)込みで
2000円ちょっとで製作する事が
歯科医院にものすごい負担となっています。

金属アレルギー 速攻で効果があった例

金属除去交換後2-3日でアレルギー消失


患者さんのご協力で撮影させていただきました。



症状が好転するのは、個人差が多く
この症例のようにすぐに良くなる場合や
半年後あたりから良くなることもあります。


金属アレルギーは、循環的に症状が変化するので
やれる事をやって、時間を持って
様子を見ていくことが大切です。


修復物除去をして、金属が溶出していた実例

黒い部分は、金属が腐食して溶出した部分です。

金属アレルギー治療は、
歯の中身まで原因となる金属を探すことが大切です


除去して、溶出が見られた実例


実例その1

除去前


除去後

黒い部分は腐食して溶け出した
金属イオンだと思われます。
激しく腐食しているのが
よく分かります。




実例その2
メタルボンドクラウン ブリッジの除去


前歯の2本が激しく腐食しています。

黒い部分は、土台の金属からの
溶出だと思われます、。



続く----・・・・・

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