歯ぎしりでボロボロに崩れた奥歯をフルジルコニアで復元|噛み合わせを高く整える咬合治療


【2020年12月25日 4:33 PM更新】

激しい歯ぎしりで咬耗・レジン充填劣化・奥歯の崩壊が進んだ状態に対して、

顔面の水平バランス、咬合平面、前歯のスペース不足まで考えながら、

咬合挙上を伴ってジルコニア修復を進めた難症例ページ です。

このページでお伝えしたい結論

歯ぎしりや食いしばりの力が強い方は、

保険のプラスチック(レジン)や銀歯を入れても、

無意識下の猛烈な圧力によってすぐに摩耗したり、

パキパキと割れてしまうトラブルに悩まされがちです。

奥歯がすり減って潰れると、お口全体の「噛み合わせの高さ」が低くなり、

最終的には逃げ場のなくなった力が前歯を突き上げて割ってしまうという

最悪の連鎖を招きます。

本記事では、全国の歯科医師向けに精密補綴セミナーの講師を務める院長が、

破壊的な力にも耐える超高強度な「フルジルコニア」を用いて奥歯を頑丈に復元し、

低くなった噛み合わせを精密に

リハビリ・構築(咬合挙上)する治療の裏側を詳しく解説します。

 

初診時 ご本人はきれいになりたいので、すべてジルコニアにしてほしいとご希望

この方も他でご紹介している多くの症例同様

協力的で、ああだこうだ と言わない方です。

営業的な意味合いではなくて、かみ合わせや歯の形

顔面まで変えるのには、その過程で大きな違和感等が出ます。

それに順応できる方でないとこのようなことはできません。

初診時、正面画像

 

●激しい歯ぎしりで、かみ合わせ位置が決まらない

 

●前歯部のレジン充填が劣化している

 

この状態では、上下の歯が接触しているところがありません。

激しい歯ぎしりにより前歯が激しく咬耗し、レジン充填が劣化した初診時の口腔内正面写真

 

上顎 大臼歯は歯ぎしりで崩壊

両側のメタルブリッジもかなり傷んでいます。

歯ぎしりによる強い応力で奥歯が崩壊しメタルブリッジが変形・破損している上顎の初診時状態

 

激しい歯ぎしりで、一方向に削れ

溝ができています。

就寝中の無意識な食いしばりや歯ぎしりによって奥歯の金属冠が偏摩耗して溝ができている様子

 

こちら側は先端部分が

金属がへこむ形で変形しています。

激しい歯ぎしりの圧力に耐えかねて先端部分の金属がへこむように変形した古い補綴物

 

初診時下顎画像

激しい歯ぎしりで

前歯はほとんど残っていません。

重度の歯ぎしりによってエナメル質が削れ、ほとんど歯冠が残っていない下顎前歯の咬耗状態

 

一部の歯を咬合させて製作開始

 

左側ブリッジを除去

前歯と合わせて8本を制作

古いブリッジを除去し、噛み合わせの平面を補正するために土台を精密に整えた上顎の治療プロセス

 

仮止めの段階

この段階で顔面のバランスを取ってゆきます。

咬合挙上を伴うジルコニア修復の過程で、仮歯を用いてお口全体の垂直的な高さをリハビリしている段階

 

顔面 特に両方の瞳孔に合わせて

前歯の水平な位置関係を作ります。

実際に患者さんのお口の中での作業となります。

言わゆる、現場合わせです。

患者さんの顔貌全体のバランス、特に両側の瞳孔を結ぶ水平線に合わせて前歯の位置を現現場あわせで調整する様子

 

歯列と顔面の調和を調整する

額面通りに制作すると、この位置関係になります。

咬合平面が大きくずれています。

額面通りに製作すると左右の咬合平面が頭蓋骨の中心から大きくズレてしまうことを示す比較写真

象りの段階で、位置決めのマーカーを制作

あらかじめ補正を入れて技工物を制作しました。

 

左右の奥歯の位置は頭蓋骨の中心 

水平位置から大きくずれています。

上顎の位置決めが完了した後に、精密に型取りを行ってデジタル設計された下顎のジルコニアブリッジ

 

なぜ歯ぎしりのある人の奥歯に「レジン」や「銀歯」を何度もやり直すと危険なのか?

「奥歯の詰め物がよく外れるから、またプラスチックで埋めてもらった」

「銀歯が浮く感じがする」

といった処置を繰り返している方は注意が必要です。

歯ぎしりがあるお口の中で起きている深刻なリスクは以下の2つです。

【① 保険の白い歯(レジン)は、睡眠中の猛烈な力であっという間に削れてしまう

人間が起きている時の噛む力はご自身の体重程度ですが、就寝中の無意識な歯ぎしり・食いしばりでは、その数倍(数百キロ)もの破壊的な力が歯にかかっています。保険のプラスチック素材(レジン)ではこの力に対抗できず、またたく間にすり減って平らになり、お口全体の噛み合わせをジワジワと低くさせてしまいます。

② 奥歯の高さが潰れると、最終的に「前歯が突き上げられて割れる」

前歯がきれいに長持ちするかどうかは、実はすべて「奥歯の高さ(噛み合わせのドック)」が支えています。奥歯という大黒柱が歯ぎしりで潰れて低くなると、噛むたびに下顎が突き上げられ、逃げ場を失った衝撃がすべて前歯の裏側に激突します。これにより、前歯のセラミックが割れたり、差し歯の根元に亀裂が入って抜歯宣告を受けるという悲劇に繋がってしまいます。

 

 

 

上顎の位置決めが終わった段階で、下顎のブリッジを制作

この段階から、咬合挙上をして

かみ合わせを作っていきます。

下顎のブリッジ制作

咬合挙上を達成し、下顎の奥歯へ精密に適合させて装着した高強度フルジルコニアブリッジ

ブリッジを装着

お口全体の噛み合わせを均等に支持するため、残りの奥歯もすべてフルジルコニアへ交換した口腔内

残り1本もジルコニアに

歯ぎしりの強大な圧力にも耐え、理想的な咬頭傾斜角(溝)をデジタル設計したフルジルコニアの咬合面

 

奥歯の咬合挙上によりスペースが生まれ、これまで隠れていた下顎の前歯が正しい位置で見えてきた状態

 

 

咬合挙上開始 上下の歯が一定位置で

かみ合わさるようになりました。

咬合挙上をすることにより

今まで見えていなかった下顎の前歯が

歯がかみ合った状態で見えてきます。

スペースが全くなく、被せ物を入れる紙一枚の隙間もなかった歯ぎしり咬耗による下顎前歯

 

 

 

ここまでは下顎前歯のための準備 準備がすべて

下顎前歯の修復 前歯のスペースを作るための咬合挙上

 

歯ぎしりで、減り落ちて

まったく形態が変わったってしまった

前歯の修復です。

歯ぎしりで、咬耗したということは

上下の歯は緊密にかみ合っています。

これに被せものをする場合には

上下の歯に紙一枚さえ、入るスペ-スはありません。

そのためのスペースを作るために

咬合挙上をします。

しかし・・・・

ああだ、こうだと言っていては

咬合挙上はできません。

挙上をする間は、かなりの違和感があります。

もちろんこの患者さんも

まったく不満なくアドバイス通りに

してくれた優良患者さんです。

 

 

奥歯で高さを支えることで、前歯を美しく修復するための理想的なスペースを確保した口腔内写真

削れ落ちて平らになっていた前歯を、ジルコニアで天然歯の形態へ復元するための精密な支台歯形成"

 

咬耗で、、まったく形態が変わった前歯

 

 

普通の形態の前歯が入りました。

奥歯の咬合挙上を経て、

理想的なスマイルラインと自然な透明感を再現した

下顎前歯のジルコニアクラウン

奥歯の咬合挙上を経て、理想的なスマイルラインと自然な透明感を再現した下顎前歯のジルコニアクラウン

歯ぎしりの強大な圧力にも耐え、

理想的な咬頭傾斜角(溝)をデジタル設計した

フルジルコニアの咬合面

歯ぎしりの強大な圧力にも耐え、理想的な咬頭傾斜角(溝)をデジタル設計したフルジルコニアの咬合面

 

奥歯の咬合挙上を経て、

理想的なスマイルラインと自然な透明感を再現した

下顎前歯のジルコニアクラウン

奥歯の咬合挙上を経て、理想的なスマイルラインと自然な透明感を再現した下顎前歯のジルコニアクラウン

歯ぎしりによる崩壊から完全にリハビリを遂げ、

上下の噛み合わせが調和したフルジルコニア修復の完了正面写真

 

顔面の水平バランス、瞳孔線、頭蓋骨の中心軸と完全に一致した、

長持ちするフルジルコニアの精密噛み合わせ

顔面の水平バランス、瞳孔線、頭蓋骨の中心軸と完全に一致した、長持ちするフルジルコニアの精密噛み合わせ

 

北村歯科のフルジルコニア奥歯復元が、極めて長持ちする理由

当院では、歯ぎしりによって崩壊してしまった奥歯の修復において、単に穴を埋めるだけでなく、将来にわたって歯を壊さないための包括的な咬合治療を行っています。

奥歯の「高さ」を正しく決定してから前歯を作る、奥歯で咬みあわす大原則

当院の臨床思想の核は「しっかりと咬合した(噛み合わさった)奥歯を先に製作し、

その上で前歯を製作する」ことです。

低くなってしまった噛み合わせの垂直的な高さをフルジルコニアで

カチッと正しく復元(咬合挙上)し、

お口全体のバランスを水平・垂直的に完全にアジャストしてから、

必要に応じて前歯のデザインに入ります。全体の骨組みを直すからこそ、

どこから見ても自然で、二度と壊れない頑丈な歯が完成するのです。

セミナー講師の精密な土台削りと、KDLのデジタル設計による究極の適合性

フルジルコニアは人工ダイヤモンドとも言われる極めて強固な材料ですが、

その強さを活かすも殺すも歯科医師の「削りの精度」にかかっています。

歯の削り方(支台歯形成)に少しでも凹凸や段差(ジャンプ)があると、

どんなに硬いジルコニアも浮き上がって脱落や虫歯の原因になります。

 

当院の院長は、この精密な削り方を他の歯科医師に指導するセミナー講師を務めており、

ミクロン単位で滑らかな境界線(全周フィニッシングライン)を削り出します。

 

さらに、国内最高峰のデジタル技工所「KDL(横浜市神奈川区オフィス)」と強固なデジタル連携を組み、最先端のCAD/CAMデータを用いて、患者様の顔貌や顎の動きに調和した理想的な溝(咬頭傾斜角)をオーダーメイドで精密設計しています。

夜間の破壊的な力から大切な歯を守る「ナイトガード」の役割

フルジルコニアによって完璧に噛み合わせを復元した後は、

その美しい状態を20年、30年と維持するために、

夜間専用のマウスピース(ナイトガード)の製作をおすすめしています。

 

ジルコニア自体はびくともしませんが、その下にあるご自身の歯根や骨、

あるいは顎の関節を、夜間の無意識なクッション圧から守るための

大切なメンテナンスパーツです。当院では丁寧な検査、歯周基本治療から、

治療後の定期メンテナンスまで一貫して行い、

できる限りご自身の歯を残す方針を標準化しています。

失礼いたしました!コード(HTMLタグ)を一切含まない、WordPressの通常の画面(ビジュアルエディタ)にそのまま貼り付けられる「人間向けの読みやすいテキスト」として成形いたしました。

記事の最後(「当院の歯ぎしり・奥歯修復の関連記事はこちら」の直前あたり)に、そのままコピー&ペーストしてご活用ください。

歯ぎしり・咬合挙上治療に関するよくある質問(FAQ)

Q. 歯ぎしりで奥歯がすり減ると、前歯にはどんな影響が出ますか?

A. 奥歯がすり減って噛み合わせの高さが低くなると、噛むたびに下顎がグッと突き上げられ、逃げ場を失った衝撃がすべて前歯の裏側に激突するようになります。

これにより、前歯のセラミックがパキパキと割れたり、差し歯の根元に目に見えない亀裂(破折)が入って、最終的に抜歯宣告を受ける直接の原因になります。前歯をきれいに長持ちさせるためには、大黒柱である奥歯の「高さ」を正しく確保することが絶対に不可欠です。

Q. 低くなった噛み合わせを高く戻す治療(咬合挙上)は痛いですか?

A. 治療の処置自体に強い痛みが生じることはありません。

ただし、お口全体の垂直的な高さを大きく変えるため、新しい噛み合わせに顎の筋肉や関節が馴染むまでの移行期には、一時的に強い違和感や「顎がいつもと違う感じがして疲れる」といった感覚が出ることがあります。

当院では、いきなり最終的な本物の被せ物を入れるような無理な治療は行いません。まずは仮歯(プロビジョナル)を使い、患者さんの顔貌バランスや顎の順応性を慎重に確認しながら、お口全体をじっくりリハビリさせて進行しますのでご安心ください。

 

自由診療における費用、治療期間、リスク、保証規定

項目 内容
費用・メニュー

自由診療メニュー・料金表 ・安価プロモーション


※詳細は「自由診療メニュー・料金表」をご覧ください。

治療期間・回数 約3回〜(口腔内全体の噛み合わせの修正や歯周病治療が必要な場合は期間が長くなります)
主なリスク・副作用

● 通常の歯冠補綴に関するリスクとして、歯ぎしりの力が強すぎる場合、まれに対合する天然歯が摩耗するのを防ぐための微調整が必要になる場合があります。


● 過去に根管治療の履歴がある歯の場合、根元に症状が出た際には再根管治療が必要になる場合があります。


● 噛み合わせの高さ(高径)を大きく変える難症例の場合、新しい噛み合わせに顎が馴染むまで一時的に違和感が出る場合があります。

保証規定

当院の自費診療には、明快な保証規定が設けられています。

詳しくは自由診療保証規定 | 横浜市鶴見区の北村歯科

 

「噛むと痛い」「詰め物がすぐ外れる」とお悩みの方へ

歯ぎしりによるお口の崩壊は、放置するほど治療が複雑化し、期間も費用もかさんでしまいます。「とりあえず今の状態を診てほしい」「私の噛み合わせは大丈夫?」というご相談も広く承っております。まずは相談で、あなたの大切な歯を守る「これから」のストーリーを一緒に考えましょう。JR鶴見駅東口・京急鶴見駅ともに階段を降りたら目の前徒歩30秒です。

当院の歯ぎしり・奥歯修復の関連記事はこちら

ご相談だけでも構いませんので、アポイントはこちら

「とりあえず今の状態を診てほしい」というご相談も承っております。
お口全体の健康と美しさを、ハイレベルな技術でトータルコーディネートします。

 

治療の途中放置や、お口全体の悩み。まずは相談であなたの「これから」のストーリーを一緒に考えましょう。

 

▶オンラインで仮予約はこちら 24時間対応

受付の連絡後に当院のスタッフがお電話して
状況をお伺いしてからお時間を確定します
JR鶴見駅東口 京急鶴見駅 ともに階段降りたら目の前 徒歩30秒

丁寧な検査、歯周基本治療、必要に応じた外科処置、

定期メンテナンスまで一貫して行い、できる限り歯を残す方針です。

北村歯科

この記事の執筆・監修: 北村秀紀(歯科医師/横浜市鶴見区 北村歯科)

 

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最終更新日  2026年5月29日 

 




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