【2025年5月9日 11:45 PM更新】
概要 仮歯は危険
転院してくる患者さんは
状態が非常に悪く、歯科医院を転々として来たり
放置されたり、仮歯のやりっぱなしなど、
後がない崖っぷりの患者さんがかなりの割合で存在します。
どんな仕事であれ究極的には商売ですので
利益を誘導するため処置がされていると思われる
症例が多々あります。
また、そういた歯科医院を転々として
治療計画がほとんどないまま虫食い状態にあってることも
多くあります。
金属アレルギーであるので
受診した歯科医院では慎重に金属を除去せずに
抜去したことも考えられます。
この症例は金属アレルギ- + 歯ぎしり
の例です。
金属アレルギーの場合には
慎重に歯科医院選びをしなくてはなりませんが
金属の土台などを除去するには
それなりのスキルと経験 ツール
何より治療時間が必要なので
一般的な歯科医院にそれを求めるには
無理があるかもしれません。
1.金属除去する計画をしっかりとすること
2.金属除去は手間と時間 経験とスキル
多数のツール が必要なので、慎重な歯科医院選びをすること
3.多くの歯科院では複雑な除去を嫌がるために
抜去する場合が多い
4.歯ぎしりの人は、仮歯 仮歯にこだわると
仮歯は歯ぎしりで簡単に破壊されるので
治療困難になる場合がほとんどです。
5.金属アレルギー + 歯ぎしりのばあには
慎重にそれを見極めた歯科医は
割が合わない という理由で対応しない例が多いようです。
金属除去交換時の注意点
★金属アアレルギー
★多数の金属がある場合
★特に歯ぎしりの人
重量物の屋根をそのままに
柱を交換していくのと同じ。
■計画をもって除去してゆかないと
屋根が崩れ落ちる
■柱を交換しているときは不安定な状態なので
速攻で処置しないと、
短時間で崩れだすリスクがあります。
仮歯は危険
制作中
転院 無計画に歯を除去した究極 かみ合わせが崩壊している
仮歯 仮歯で最後のチャンスを逃がし 治療不可能に 金属アレルギーの末路
初診時
すでに前歯の1本は使い物になりません。
上顎左奥歯はありません
下顎右側奥歯もありません
奥歯で咬みあう部分がないので、咬み合わせが消失
右側咬み合わせなし
左側咬み合わせなし
すべての顎の力が
少数の前歯のみの負担になってる
要するに、前歯の能力をはるかに超えた
負担過重となっている状態です。
もっと具体的に説明するために 経過説明
1 はすでにグラグラっで
歯としての機能はありません。
この状態で最よいと判断したのは
1 を抜去して速攻で2.3.4.5と●を支台にして
ブリッジを制作することをアドバイスしました。
しかし、この状態ではジルコニアでブリッジを制作しても
土台となる歯がダメになったらブリッジもダメになるという
大きなリスクがあり、消耗品としてのブリッジ制作だけで
あとはインプラント 義歯の選択をするしかないとがんがえます。
黒■の部分は重度の歯ぎしりで
自分の歯が削れ落ちています。
このままの状態では一瞬で前歯は崩れ落ちることが
予想されます。
崩れ落ちない前に速攻でブリッジ制作をアドバイスしました。
下の歯と咬んでいるのは 1 2 3 4 5 だけです。
このままだとこの5本はあっという間にダメになります。
前歯制作の大原則 奥歯を制作後に前歯を制作の大原則
この症例は、この大原則を大幅に離脱しています。
アドバイス通りに次回アポイントを取りましたが とんでもない一言が
診療室では何も言わないで、受付に行っていろいろ言う方は最悪の結果に
受付で仮歯がないと仕事に行けない・・・・
わがままを言って困りましたね
たかが5~7日見てくれのために
一生を棒に振る可能性をお話ししましたが
仮歯のために予約をしました。
この場合には通常の仮歯は作れないので
義歯材料の発注をかけて仮歯制作に入ります。
GWの中間だったので5日後にお約束をして
型どりをして仮義歯制作の予定としました。
型取りに日に・・・予想通り崩れ落ちた
5日後、ナンバー2の歯が崩壊して
鼻の孔の下に炎症が起きてしまいました。
根管治療と抗生物質投与を行い翌日のアポイント
翌日にはナンバー3の歯の根に炎症を起こしグラグラに
時間が勝負だとアドバイスしたにもかかわらず
1 2 3が使えなくなりました。
4 5 だけが下の歯と接触していますので
奥歯がないと負担過重であという間に
前歯はダメになることが多々あります。
重度の歯ぎしりだとそのリスクは極限に達します。
4 5 ●だけの支台で、10本のロングブリッジは
現実的ではないので、ブリッジでは治療不可能となりました。
当方では義歯は制作 取り扱いが一切ありません、作らないのではなく必要ないから
当方には入れ歯の患者さんがまったくいません。
ほとんどの患者さんがリピートで定期的に通院なさい
アドバイスをきちんと着切れていただける
きわめて優良な患者さんたちだからです。
仮歯を制作のため義歯材料を買い明け方まで作業して
仮歯を作りましたが、万単位の材料の購入と
深夜3時過ぎまでの作業が無駄になりました。
金銭に関しては最初がらご請求する予定はありません。
しかし他人の負担だからだと言って
金銭と労力を無駄にするのはいかに??
と思います。
アドバイスを聞いていいただければどうにかなったのに
治療不可能となってとても残念です。
しかし、助けてあげたくて仮歯を制作しました。
健康保険などでも、きわめて一部の処置に
仮歯の算定がありますが
仮歯のみの処置というのは
健康保険では適応外です。
人間は自由意志が大切なのは当たり前ですが
一度助けて差し上げたいと思ったからには
ここまでやるのが人生の方針です。
金属アレルギーがあるので
グラスファイバーを補強線として使いました。
あまりにも仮歯のブリッジのが長いということと
支台になっている歯がグラグラなので
すぐに脱離すると予想でき
寿命は2~3日だと思います。
作業途中
新たに材料を発注して
夜明け近く 午前3時過ぎまで作業をしましたが
もちろん仮歯の請求はせずに絶体絶命のもののなので
金銭的な請求はなしです。
収益にならなくても仕事しっかりが
人生のプリンシパルです、
金属アレルギーをきちんと対応しないと総崩れになる可能性が
予想は的中一週間後に総崩れで来院
この状態で上下が咬んでいるのは1本のみ
脱離した前歯の土台は一本は米粒より小さい土台です。
当方からすると非常識な土台でであって
もう少し常識的な土台であるれば
もう少しどうにかなったかもしれません。
この場合の対応は信頼できる歯科医院で
まずは上下の入れ歯を制作してもらうことだと思います。
ご本人は金属アレルギーであるために
おそらく・・・
●金属のクラウン
●金属のブリッジ
●金属の土台 コア
などを慎重に除去しないで
片っ端から抜去してしまったから
最後にドツボにはまったのかもしれません。
歯ぎしりの人は、修復物を除去した場合にマ
速攻で処置しないと、短時間で崩れだすリスクがあります。
この症例はかみ合わせを消失しているので
予想通り歯列が崩れだしました。
一本の前歯だけでは、体重と同じ力がかかる
かみ合わせを維持できるはずがありません。
上下左右の金属を除去する場合には
きちんとした計画の下で行うべきです。
最初からお会いしていれば
このようにはならなかったと思います。
金属アレルギー + 歯ぎしり の場合には
究極的に上記の症例のようになる可能性があるので
出来ればアドバイスを聞き入れてほしい。
金属除去の注意点
1.金属除去の際にはリムーバーのように
ちからずく で除去しない
2.一般的にはメタルコア、スクリューピンなどの
根管内金属があると除去しないで抜去されることが多い。
抜去してしまうと,義歯、インプラントになるリスクが生じる。
3、除去で切断する場合には、切断用のカーバイトバーなどを
使用しないで時間や経費が掛かってもダイヤモンドバーで行う。
カーバイトを使用すると痛みが出ることがある。
経費が掛かってもダイヤモンドバーを何本も使って行う。
4.除去は単純にはできないので各種ツールを準備する。
下記は、上記のような場合になりうる
症例のご紹介です。
金属アレルギーで来院の例 これを金属除去して作ってゆくにはきちんとした計画が必要
歯を抜去しないで金属を交換するには手間と時間がかかる 一般歯科医院では・・・・
歯ぎしりは、金属の溶解を早めるので
重度になる可能性があるのかもしれません。
他の例と同じように
ああだ!こうだ!
と言っている人は、多数歯の金属アレルギーに対応できません。
重量物の屋根をそのままに
柱を交換する作業と考えればよいと思います。
屋根とは異なる点は崩れ落ちたら
再生ができなと考えてよいと思います。
ああだ!こうだ! と言い 金属アレルギーに対応したが、ほっぽかされた例
★例1金属アレルギー + 歯ぎしり 奥歯だけ
金属の歯は歯ぎしりでガシャカジャにすり減って
ボコボコになっています。
前歯はすり減って半分になっています。
除去する順番を立ててスケジュールを組んだが・・・・
前歯から先にやってくれ・・・・
放置されました。
★例2 金属アレルギ- + 歯ぎしり 奥歯も前歯も
一部腐食の激しいところがあり
急務で処理しなくてはなりませんが、
計画を立てても
ああだ!こうだ!
と言っていると治療ができません。
続く
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