転倒による前歯の脱臼・破折を整復固定して保存した外傷症例


【2026年9月10日 12:51 PM更新】

 

【執筆・専門監修】

北村 秀紀

(歯科医師/横浜市鶴見区 北村歯科 院長・クリスタルブライトニング開発者)

▶ 院長・開発者のプロフィール・治療実績はこちら

 

顔面を強打すると、前歯がずれる「脱臼」や

歯の破折が起こることがあります。
歯の位置が大きく動いて噛めなくなった場合は、

できるだけ早く歯を元の位置に戻し、固定する処置が重要です。
その後は歯の神経の状態を確認し、

必要に応じて根管治療を行いながら、

歯を残せるか慎重に経過をみていきます。

 

歯の外傷で起こる脱臼・破折に対して、

整復・固定・根管治療・長期経過

まで示した症例解説ページ

 

いつもながらのことですが

よい患者さんに恵まれ感謝しております。

患者さんにもご協力いただけたので

金属アレルギーの様子を時間を追って記録し

公開可能となりました。

このページの結論

外傷で歯がずれたりグラグラした場合は、

時間を置かず早期に歯科医院を受診することが重要です。

この症例では、脱臼した前歯を整復・固定し、破折部分を修復しながら

経過観察を続け、15か月後も良好な状態を維持しています。

 

受傷時の緊急対応まとめ

 

  • 歯が完全に抜けた場合: 乾燥厳禁。生理食塩水や牛乳が理想と言われているが、

    または口腔内(唾液)に保持して即座に来院すること。

  • 歯がグラグラ・位置がずれた場合: 無理に自力で戻さず、

    触れずに受診すること。

  • タイムリミット: 歯根膜の生存が歯の生着率を左右するため、

    受傷後30分〜数時間以内の整復固定が理想。

外傷歯の保存ステップ

1.初診・診査: レントゲンによる歯根破折の有無、歯槽骨骨折の有無の確認。

2.整復(リポジショニング): 脱臼・転位した歯を慎重に元の解剖学的位置へ復位。

3.固定(スプリンティング): レジンやワイヤーによる隣接歯との強固または生理的固定。

4.経過観察と神経(歯髄)の処置: 固定期間(2〜4週間程度)後の歯髄電気診、必要に応じた根管治療の判断。

 

 

外傷で歯が脱臼した場合には24時間以内に整復固定

かなりの外傷で、歯の割れ 移動 口唇の腫脹がれられる

転んで、けがをしたと来院

救急病院搬送後の来院です。

救急病院では何もしてもらえなかったとのこと

かなりの外傷がありますが、

救急病院で検査、そちらでは大事でなないと

判断となり、治療を終えたそうです。

 

転倒外傷による口唇の腫脹と前歯の破折・脱臼が認められる初診時の口腔内写真|北村歯科

 

歯がグラグラになり、折れたり

位置が動いたとのこと

歯の割れ等は確認できます。

外傷により動揺・破折し位置が大きく動いた上顎前歯の診査視野|横浜市鶴見区 北村歯科

 

上顎の前歯が内側に入り込み

上下の歯で咬みあわすのが困難とのこと

歯の位置を確認して、

元の位置に戻す処置をしました。

「整復処置」

内側へ変位し噛み合わせ不能となった前歯を元の位置へ戻す整復処置|外傷歯科・北村歯科

 

可能な限り元の位置に戻し

上下がきちんと咬みあうことを確認して

前歯全体を強力に固定しました。

外傷による脱臼のために暫間固定

咬合回復を確認し外傷性脱臼歯を隣接歯とともに強固に連結した暫間固定処置|北村歯科

 

初診時および固定時に実行すべきこと

歯の中にある神経の生死

もしも神経が裂断して神経死となった場合には

根管治療が必要です。

根管治療を行わないと自己免疫反応で

整復固定した歯は、自分の体が排除する反応が起こります。

 

完全脱臼か、不完全脱臼か

完全脱臼の場合には歯根周囲の

歯根膜と呼ばれる結合組織を除去しないと

死んでしまった組織に対して

自己免疫がその組織、細胞をターゲットに

排除反応が始まります。

 

以下治療におけるリスク 知っていただきたいこと

暫間固定を患者さんにみてもらう

かっこ悪いから、この固定は嫌だ!

という患者さんが過去に多かったのですが

歯を残すか?残さななくてもよいか?

固定しないと残せないことを説明して

患者さんに固定の有無を確認することが大切です。

 

歯が残せるか、残せないかは、やってみないとわからない

結果不確定の処置であるので

リスクをよく説明してご理解いただく。

 

うまく固定できても、年体位で考えると抜け落ちることもある

ゆっくりとした免疫反応が起こった場合には

脱離することもあります。

 

受傷後24時間以内であること

受傷から時間が経過すると

免疫反応が始まり

歯が保存できない確率が高くなります。

 

すべて同意、納得の上処置することが大切です。

 

一か月後、経過を見て固定除去

初診時から、一週間に2回来院していただき

暫間固定の剥がれや、根管処置を続け

根管充填をしてゆきます。

状況は悪くなかったので固定の除去をします・

受傷1ヶ月後に根管処置と歯根膜の治癒経過を確認して暫間固定を除去した前歯|北村歯科

 

15か月後

この患者さんは物わかりのいい人で定期整備に通院

先端が欠けた歯はレジン充填で修復

経過は良好。

イイ感じで維持しています。

このケースでは自由診療は行っていません。

破折部のレジン修復を行い受傷15ヶ月後も歯を保存・良好に機能している治療経過写真|北村歯科

 

このような処置に関しては、初診時に

2時間ほど掛かります。

お約束の患者さんがいる場合には

対応できないことが多いので

その場合には地区の救急患者診療所を

受診すると良いと思います。

 

この症例では自由診療を行っておりません。

 

よくある質問

Q: 「転倒してグラグラになった前歯は元の状態に戻りますか?」

A: 「受傷後早期に整復固定を行うことで、歯根膜が再付着し元の位置で安定する可能性が十分にあります。」

 

自由診療における 費用 治療期間 リスク 保証規定

自由診療をご希望の場合

自由診療費用 税別

●ジルコニアクラウン前歯(1本) 38,000円

●ジルコニアクラウン奥歯(1本) 32,000円

 

自由診療メニュー・料金表 ・安価プロモーション

 

治療期間

通院2回

 

リスク

●通常歯冠補綴に関するリスクは、根管治療の履歴などがあれば

症状が出た場合には、再根管治療が必要な場合があります。。

●支台となってい歯の状況によって治療方針が変わります。

●ホワイトニング後はしみる感覚が残る場合があります

●歯周病治療に関しては、治療期間が長くなることと

個人差により期間に開きがあります。

 

保証規定

自由診療保証規定 | 横浜市鶴見区の北村歯科

 

 

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電話番号: 045-504-6600
公式サイト: dr-kita.com

この記事の執筆・監修: 北村秀紀(歯科医師/横浜市鶴見区 北村歯科)

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最終更新日:2026年9月10日

 

参考ページ コラム

https://dr-kita.com/tao/

 

 

 




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