かぶせ物だけ交換する前に考えること

修復物破損の際には5年の保証規定がありますが

修復物は問題がないが、歯 そのものに問題があることが多く

修復物を交換などの際にはリスクをご理解ください。

 自由診療でしば起こる困った症例

かぶせ物を交換するのは靴を履き替えるように
簡単にはできません 

かぶせ、モノだけ交換したけど

 
歯医者に「歯が痛い」と来院する方のほとんどが
神経のない歯

すなわち失活歯が痛いと来院する場合が
過半数です。

一度神経を除去すると
その歯は無菌には戻りません。
歯の中には細菌が潜伏するのですが
体調和悪かったり、風邪の引き始めなどで
免疫力が落ちたときに痛み出す事に
しばしば遭遇します。

しかしながら、ジルコニアなどのかぶせ物などを交換した場合には
その歯が痛くなった場合には
根管処置 すなわち「根っこの治療」をした
歯科医院ではなく
かぶせ物を交換した歯科医院行くのは
当然の流れだと思います。

 
炭酸ガスレーザーを使って
対応した症例


歯根の先端に病巣があり、体調の変化とともに
それが急性炎症となります。
 
 
炭酸ガスレーザーを使用する場合の
初期段階に「レーザー麻酔」と呼ばれる
近くを麻痺させる照射をします。

こういった場合には
病巣は「細菌の巣」となっていますので
麻酔を使うと症状を悪化させる恐れがあります。


円を描きながら
病巣の中心を狙って行きます。

病巣に達すると
中から膿が出てきました。

病巣までの誘導路ができましたので
この後病巣の処理をしてゆきます。 

 

この症例ではかなりの深部に
根尖病巣がありました。

あらかじめ作っておいた誘導路に沿って
病巣を蒸散してゆきます。

 
 

一週間後

CO2レーザ-照射後1~2日で
レーザーベラークと呼ばれる
白い膜が出来て、その膜の直下から
急速な速度で組織が修復してきます。

一週間後は、ベラークが薄くなって
その下に新しい組織が出来ています。

病巣がある場合には、
修復していく過程で
「しこり」が出来て
時間とともに消失してゆきます。

 
 
二週間後

かなり状態は良くなっています。

炎症 特に根尖病巣や感染症で膿瘍を作っている場合には

抗生物質の影響もあり、しばらくは しこり となりますが

次第に消失してきます。

 

こういった場合には、焦らず余裕を持って下さい。

 

下の画像は一ヶ月後です。

しこりもとれて、かなり良くなりました。


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