ジルコニアを作るなら、綺麗に見えるように
症例 ハイブリットレーザー


●●
2019年 噛み合わせ治療シリーズ
歯科医師向けセミナーのスライド写真から
制作したWEBページです。
じっくり見ないと流れが理解できないかもしれません。

古いメタルボンドリッジをジルコニアブリッジに交換

ガタガタになってしまったメタルボンドブリッジを
どうにかしたいとの主訴でご来院された患者さんです。
除去してどうなっているか?
除去してからご相談となり、患者さんの同意を得て
ブリッジを除去しました。

表から見ただけでは、詳細な事は分かりません。
この方もああだこうだのと言わない良い人でした。

歯を除去しないと分からない場合には
除去した段階でどのような方針で治療を進めるか
見当もつきませんので
除去後の状態を見てからご相談させていただいております。



ポンティックと歯肉は大きなすき間がありています。

何らかの原因ですき間が空いたようです。
一般的には、

*ブリッジが浮いた
*歯周病で歯肉が下がった

などの事例が多いようです。


メタルボンドクラウンのブリッジなので裏側は金属です


メタルボンドに穴が空いてレジンが詰まっているのは
メタルボンド装着後にトラブルが出て
メタルボンドに穴を開けて治療したものだと思われます。

製作した歯科医院で治療したならば
ブリッジを除去して根管治療を行わないと
ブリッジの寿命は短くなり、トラブルの原因となります。
除去して分かった事ですが
この部分は根管の部分までレジンが充填され
それが虫歯となり、歯が完全崩壊する
原因となった様です。

ブリッジ除去後

支台になっている歯は、虫歯で完全崩壊の状態です
ブリッジに穴を開けて治療したことが
原因と考えられます。
ブリッジ出ない歯は、ほとんどが健全です。


除去したブリッジ


土台であるコアごと外れました
コアは中心の心棒が短く
最初の金属製のコアは
ブリッジ内面と適合が悪いために
コアとブリッジ支台の内面との間隙を埋めるために
暑いレジン層があります。
これがブリッジが浮いている原因でした。
また根管治療の入り口から作ったコアも
接着不良でした。
初期にきちんとしたブリッジであったなら
もうちょっとは良い状態だったかもしれません。
また、トラブル時にきちんとしたブリッジを再制作すれば・・・
過去をどうのこうのと、あらを探すのが目的ではありません。

こういった事例から、その場、その場の対応を
考えなくてはならないということです。
歯科医師セミナーでのスライドとして
治療指針となる良い症例です。




除去すると、虫歯で歯根は歯肉の遙か奥にある

ごく一般的な事例では
この画像をみて、ほとんどの歯科医が
歯を抜くと判断すると思われます。


2019年特設ページでご説明したとおり
この場合は明かな二次カリエス、三次カリエスと
虫歯の再発を繰り返して
最後は、歯肉深く、顎の骨の奥に残根状態の歯があるだけになりました。



歯を残すための、あの手この手

この、歯周組織の中に埋没している歯を生かすには


この残根に歯を作るには

1.歯を組織の中から引き上げる

弾性材料を用いて、歯列矯正の様に
顎骨の中から動かして引き上げる方法があります。

2.歯の周囲の歯周組織を整形する

周囲の歯周組織を整形して、相対的に歯が歯肉より
顔を出せば、土台を製作して修復物を制作できる。

3.抜去して、ブリッジのダミーにする

一般的にはこの方法がスタンダードですがですが
ブリッジが大型になり、費用がかさむ欠点があります。
並の事をしないで、誰もできない事をする事に
価値があると考えます。

選択は2種類のレーザーを使って処置

1.まずはNd:YAGレーザーで線状に切開する


このレーザは設定によって軟組織を切開することができますが
歯肉に対して、線状にそれも無出血で切開する事ができます。
歯と同じ大きさに歯肉を切開して、歯根面を露出しました。
ここで外形線を決定します。

Nd:YAGの場合には、あまり炭化層が出ません。

2.炭酸ガスレーザで歯の周囲組織を蒸散


炭酸ガスレーザーで斜面状に蒸散して、
組織を気化します。
これによって土台を作れるような形態に
歯周組織を整形します。


CO2レーザーの場合には炭化層が多く出ます。

3.包帯代わりに仮歯で創面を保護します。



とりあえずこれで一週間後に、型どりをしました。


型どりした模型を見ると

最終的な決め手は、コア(土台)が制作できる模型が作れるかどうかです


最初に2本、コア製作に入ります。
模型上に白く塗ってあるものは、
石膏と技工物がくっつかないための分離剤です。

石膏模型。白い物が分離剤です。


無事に装着


一連の土台が揃ったところで、顔面補正に入ります。

人間の顔と、顎や歯並びは機械で作ったように正確に
配列されているわけではありません。
これをバランス良く見せるための作業が必要です。


歯並びと、顔面の水平はずれています。
大半の人は、ズレがあります。
ほとんどの場合は筋肉の力関係の
バランスによるものです。

続く-----



歯のない位置は、顎の骨が欠損しているために
どうしても長くなります。
しかし、長くなっても、他人から見える
歯の先端を優先して配置します。


装着一週間後の顔面バランス
かなり自然な形態になってきました。

目標は左側の筋肉強化

2019年1月


時間とともに、筋肉は強化されます


2019年2月
初期の頃と比較して
左右の鼻孔(鼻の穴)の形と位置が異なります。
上にある画像と比較して下さい



ここまで半年以上の時間が掛かりました。
難症例はかなりの手間が掛かります。

その後も続けて、ジルコニアをご希望














数週間後 口角の位置が大きく改善しました






2019年以降はやらないかもしれません。

ジルコニア矯正 メニュー

 1.ジルコニア矯正 こちら (一般歯科医院ではあまり見せない、裏側の状態もお見せしています)
   ●ジルコニア矯正のリスク続き 手を付けた部位の修正ややり直しはたいへん
   ●悪くなるのは誰かが削った所その2
   ●ジルコニア矯正のリスク 実例 削ったままで来院 
   ●ジルコニア矯正のリスク 実例 下顎の前歯には要注意
   ●矯正が目的でなくても、ジルコニアにするなら美しく
 今までの特設ページにも、参考になる事例がたくさんあります。 こちら
 2019年特設ページへ戻る




  • このエントリーをはてなブックマークに追加