2020年 転院事例1 歯医者で治療医をしたけど


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この方は転院扱いにしていません。
治療費は通常通りです。
モニターとして快く歯の画像を使うことを
承諾してくれました。


しかし---ここまでひどいとは想像もできませんでした。

歯医者に通っていたけど・・・かなりおかしい?と来院されました

まずは全体像を確認


上顎

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下顎

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転院の場合には、一般と比較して何倍も手間がかかります。

今回は、モニターという扱いで治療開始

この患者さんは協力的な方です。
転院扱いではなく通常費用です。

この症例の自由診療総額

●ジルコニアクラウン前歯 38,000円×制作本数
●ジルコニアクラウン奥歯 32,000円×制作本数
●ファイバーコアを製作の場合 10,000円×製作本数
●自由診療における金属除去をしたならば 5,000円×除去本数

の合計になります、



ご本人が気になるところから着手することにしました。

多くのページで書いていることですが
転院の場合には、
かなりの手間と時間がかかる場合が多く
困りごとの原因となる場合が
かなりの確率で起こります。

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転院してくる患者さんはこのような状態が極めて多い

歯科治療の際に、どのような状態になっているのか
ほとんどの場合には、何も知らせずに治療をしているのが
一般的です。

特に、ネットを見て歯科医院を決めた場合には
WEBサイトには良いことしか書いてありません。

◆ジルコニア2本入れたけど、違和感が強い


ジルコニアクラウンを製作したが
ガタガタした感じがあるのと、
口臭が気になるとのことでした。

ちょっと見たところは
ジルコニアクラウンの辺縁と
歯肉に大きな隙間があります。


除去しました


作ったばかりのジルコニアですが
中はかなりの虫歯です。
金属も激しく腐食しています。


ジルコニアの下には、壊滅的な虫歯がありました。
歯茎の部分に大きな虫歯の穴がありました。
かなりひどい虫歯で、奥深くまで浸食されています。
また、歯の周りの歯肉には炎症があります。

この状態で、お金のかかるジルコニアを作るなんて
非常にナンセンスなことだと思います。
違和感があっても当然のことです。
当方も含めて、「ネットでの情報を信じないでください」


かなりひどい状態の歯にジルコニアがかぶせてありました。
内側はかなり重度の虫歯で、歯肉も激しい炎症を起こしています。
歯の形態が崩れ、原形もわからない状態です。


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根管治療医をして、ファイバーコアを製作後 ジルコニア装着


虫歯処置、根管治療をして、土台(ファイバーコア)を作り
ジルコニアを製作しました。
左側のジルコニア(7番目の歯)の様子も
おかしいです。

やり直しは相当の手間と時間がかかります。
転院の患者さんは、ご本人も時間と金銭を
かなり無駄にしていることがほとんどです。


3本並びますが、真ん中が今回の新製したジルコニア。です




しばらくして、奥側のジルコニア(7番目)が崩壊しました


またまた根管治療からやり直しです。


歯の中はこのような状態でした。
根管治療を慎重にやらなくてはなりません。


口腔内カメラで撮影。
根管治療開始です。
髄床(神経の空間の底)には
かなりの亀裂があります。
奥深くまで除去して根管治療をしますが
この歯の場合には単根 といい、複数の根がありませんので
ファイバーコアでどうにかなると思います。


◆これは虫歯でははいと言われたけど 信じられない

充填をしたけど、脱離したそうです。


明らかに虫歯です。
順番に処置してゆきます。


◆反対側の歯にも隙間がある感じがすると

明らかに隙間があります。健康保険のCAD/CAM冠

いずれ除去して治療します。
優先しなくてはならないことが多いので
そちらから治療してゆきます。

大きい歯の根元が紫色なのは
金属が解けて、歯肉の中を広がっている
「メタルイオン」「メタリタトゥー」
という現象です。
金属が解けて歯肉の中を広がっていますので
金属アレルギーが出ると厄介なものになります。

歯肉と隙間が空いているのは
CAD/CAM冠と呼ばれる
健康保険で制作した、ものですが、
強度に問題があるので
あまりお勧めはできません。

また硬いプラスチックですので
減った、割れたとトラブルが
比較的多い素材です。

初期はこの部分(小臼歯)に認められていましたが
条件付きで大きな歯(第一大臼歯)にも
適応が広がりましたが
これがトラブルで来院する方も
多数いらっしゃいます。

歯茎の紫色は、土台の金属が解けて歯肉に広がっています。
金属製のコアは、細菌の酸化作用で
溶出して、体に入り込みます。

修復物の下に隙間が・・これも同じてきごうしていない。

虫歯になっています 気になるので交換をご希望

全体的に茶色いのは、神経がないからですが
歯との隙間に明らかな虫歯があります。
虫歯を残して、セラミックでクラウンを製作しても
意味がないことだと思います。

このような場合には、根管処置をして、ファイバーコアを立て
その上に修復物を製作します。


角度を変えて


根管処置 ファイバーコアを製作して ルコニアに交換。

きちんとジルコニアが完成
とにかく転院は手間がかかります。


糸切り歯の不調 歯が脱離しました。中にはスクリューピンが。


この歯の場合には、相当な手間と時間を要します。
間違った根管の方向に穴があいていました。
早い話が「大失敗」の後始末をしなくてはなりません。


これだけはやめてほしい、スクリュウーピン。

この形態では、クラウンは維持できません。
長さがまったく足りませんので
すぐに「歯が取れる」のは見てのとおりです。
コアにはもっと高さ 長さが必要です。
鉛筆とキャップの関係を思いうかべると
ある程度の深さまでキャップをすると
外れにくくなります。
それと同じと考えてよいと思います。


スクリューピンは除去が大変


これの除去はかなりのお仕事です。
歯を損傷しないように除去しなくてはなりません。
患者さんにとっても忍耐の必要な作業です。


こんな小さなものが、レジンで埋め込まれた
穴の中にあります。



スクリューピンを除去すると中に異物が
折れたリーマーと思われます。


折れたリーマーを除去すると、痛みが・・・



チェックのためにレントゲンサーバーを見ると


間違った方向にピンを立てるための
穴が掘られていました。
歯を突き抜けて、あごの骨まで
削ってありました。


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この穴の下は、あごの骨です

間違った根管の方向に削られていました。
ここまで間違った方向に掘ったなら
あごの骨に炎症が起こる可能性があります。
「パーフォレーション」
と呼ばれます。

正規の根管これから正規の根管を探します。



正規の根管を探し、根管充填剤を除去しました。

古い根管充填剤とポイント除去


根管の中の奥深いところにある
ポイントまで除去します。




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正規の根管が明視できました。
これから根管治療です。


とにかく手間のかかる根管治療です。



根管治療の際に抜きだした仮歯と薬剤を見ると
きちんと湾曲した根管の形をしています。




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2020年 継続的に治療中
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