このように画期的な特徴を持つセレックシステムではあったが、より幅広い臨床応用を可能にすべくハード部門の大改良が加えられ、1995年にセレック2として商品化されました。 特に良くなった点に絞って述べると、 1)ヘリウム・ネオン・レーザーによるスキャニングの密度を約2倍に増やすことにより、修復物の精度をさらに向上させることができた。 2)切削部にダイアモンドシリンダーが追加され、プレパレーション段階での制約が殆どなくなくなりました。 また、以上のセレック2のハード部の改良に伴いソフトにも大幅な改良が加えられ、セラミックブロックの複雑な凹部の切削も可能となり、セレック2発売当時は未だ困難であったクラウン、ポストクラウンなどの削り出しが非常に簡単にできるようになった事が大きな進化と言えると思います。 インレー、アンレー、ラミネートベニアなどの審美性に関しては、初代セレックの時代から、患者を充分満足させて来た実績はあるものの、前歯部、小臼歯部の特に審美性を求められる場合にも対応出来るようになりました。 シェードに関してはVitaシェードでA1、A2、A3、A3.5、B3の5色のブロックが用意されています。 テトラサイクリン着色歯などの特殊なカラー以外は、削り出されたセラミッククラウンにステイン処置を施し対応する事が出来ます。 金属焼付けポーセレンと比較してみると、マージン周辺の歯肉の色が圧倒的に美しく、当然のこととして金属イオンのアウトフローが全く無いために歯肉着色の心配もありません。 ステイン処置だけではカバーできないテトラサイクリン着色歯や個性的な色調の歯の修復には、スピネール・ブロックと呼ばれるブロックを削り出し、セラミックコーピングを作成し、その上にビタ・インセラムの陶材を焼成すればセラミッククラウンを短時間で完成すること可能です。 耐火模型を作る必要もなく、通常のインセラムシステムのコーピング部の長時間の加熱処理も不要となりました。
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