難症例 マルチレイヤー
フルマウス
横浜市鶴見区 鶴見区の歯科 歯医者 北村歯科
 

この患者さんの場合には
ありがたいことにご信頼いただき
きちんとご提案通りに治療できました。

持論ですが何事も形にしないと信用されない
現象が起きなければ信用されない

持論通りに現象を起こして
次第に快適になってゆきましたので
患者さんもご信頼いただき
スムーズに治療が出来ました。


当初は前歯から・・・・をご希望されましたが
前歯の位置は、奥歯の咬合状態で決定されるので
まずは生活できる状態にしてから
各部を製作してゆきました。

しかし患者さんが素直で純粋な方以外は
こういった治療は無理かもしれません。

とても難症例
今までの経緯の把握も理解が難しい

1.まずは初診時に状況把握



患者さんがお持ちになった前歯の
メタルボンドブリッジ
何度も外れるので、、歯科医院が
入れ歯を薦めたので,保管してあったそうです。
お持ちになったブリッジ 
セラミックブリッジ表側

 
同じ場所に入る
自由診療の入れ歯
ブリッジと入れ歯
もちろん同時には装着出来ません。
前歯2本の配列がおかしい。
お持ちになったノンクラスプデンチャー 
 
何でこんな配列か?
下顎はきれいな歯並びをしています。
 ノンクラスプデンチャー
 

お持ちになった
一見ブリッジ
コーヌスクローネと言われて
製作したそうです。

コーヌスクローネとは
アタッチメントを使った着脱可能なものです。
何で?こんなモノが入っているんだ??
かなり高額だったと思います。
お持ちになったコーヌスクローネブリッジ 
コームスクローネブリッジ 
 

初診時画像

鏡に映して撮影しています。


前歯はなし−−−入れ歯を入れるため?
右上がコーヌスブリッジ

左上がレジンの仮歯になっていますが
奥歯は簡単に外れ、前歯も直ぐに外れて
とてもつらい思いをなさっているとの事でした。
初診時上顎 
 
下顎は両側奥歯が
レジンの仮歯でした。

仮歯の場合には
異常に大きな歯の場合があります。
初診時下顎
 

患者さんより
細かな話を聞いて、今までの経緯も知るのは大切なことです。

今回の症例では、最初は前歯のブリッジと
奥歯のブリッジは一体型であったそうです。

信じられない事ですが、
それが脱離を繰り返すので
前歯と奥歯のブリッジを作り直して
奥歯は着脱式のコーヌスにて
前歯はブリッジにしたそうです。

その上信じられないのが
前歯がよく脱離するので
前歯を着脱式の入れ歯にしたそうです。

ここまでどのくらいの経費かけたのか?
メタルボンド10本
コーヌス
メタルボンドブリッジ6本

ここまでだけでも
200万円はゆうに超えていると思います。

2.生活ができるように
初診時にしたこと


仮歯を除去すると
これなんだろ?
私的にはコーヌスの内冠に似ているが・・・

後にお伺いしたところによると・・・
着脱式にするために
内冠を作ったとこのと 
 初診時前歯の状態
 
どうにか適合させて
上顎ブリッジを仮着

最初からブリッジには穴が空いていました。
信じられない


何度も外れていたブリッジですが・・・
以後このブリッジは
除去するまで外れませんでした。

現象を起こすと、信頼してもらえます。
形にしないと信じてもらえません。
初診時ブリッジ仮着 
 

初診時の画像ではありませんが・・
初期状態の把握と、
状況理解に私も時間を要したために
治療途中の画像です。

土台と適合していないばかりが
トンデモないかみ合わせでした。

しかし初診時に努力して適合させてので
最後まで脱離しませんでした。

最初から穴があいて、メタルボンドクラウンも
壊れた状態です。
 初診時上下かみあわせ


治療計画検討のための
模型での審査

かみ合わせは
明後日の方向を向いています。

上の画像を見れば明らかな事ですが
この患者さんは過去において
上下が噛み合わさっていたことが
下顎前歯の先端を見れば明らかです。
 初診時前歯の出っ張り
 

なんだこれは・・・
ほんとうに驚きましたが。

とりあえずこれで我慢していただき
この状態で奥歯の製作に入ります。

奥歯の位置で前歯の
かみ合わせが決まります。
 初診時模型で審査
 

 3.上下の奥歯の製作

 

放置したままの仮歯は
中身が虫歯の場合がほとんどです。

ひどい場合には
歯が使えない場合もよくあることです。

虫歯処置をしながら
上下左右の奥歯を製作してゆきます。


奥歯を製作して
片側でもジルコニアで噛み合うと
全く違った感覚が出てきます。

現象が起こると信じてもらえます。

前歯より奥歯を先に作り位置を決めてから
最後に前歯を作ることを、身をもって体験していただきました。。
 下顎仮歯除去後
 

4. 上下左右の奥歯で位置を決めた後
前歯の製作



いよいよ
仮着してある前歯ブリッッジの除去をします。 
ブリッジ再調整 
 
出てきた内冠らしきモノを
そっと除去してゆきます。
 コーヌス内冠
 
メタルコアが出てきました。
 内冠除去

前歯完成
試適の状態です。 
 前歯ジルコニアブリッジ完成

初診時では接触していなかった
下顎犬歯も咬耗面通りに
上顎前歯ブリッジと接触しています。 
 前歯かみあわせ良好
 

 難症例 フルマウスジルコニア
症例考察


初診時に装着されていたモノを
石膏模型に埋め込みました。
 上前
最初の前歯ブリッジ模型 
 上左 仮歯
 上顎肥大側仮歯
 右上コーヌス
上顎コームスブリッジ 
 右下仮歯
 下顎右側仮歯
 左下仮歯
 下顎左側仮歯
 
上前歯 入れ歯
上の画像の下顎前歯
の配列を見ると
正常アーチで不整がない、なめらかな曲線を描いています。
何で一番前の歯 中切歯 といいますが
曲がって配列されているのか
理解できません
配列不整入れ歯 
 
当方来院するまでに、この治療に要した金額は
300万円ほどだそうです。

一般的にはそのくらいの金額になると思いますが
大金だと思います。
 

5.とりあえず形になりました 

 
大急ぎでやって、
形にしました。期間6か月
本来じっくりやるのですが
その場合には12ヶ月ほど時間が掛かります。

患者さんが素直でまっすぐな方で
なおかつ治療に協力的な方でしたので
無事にある程度の形になりました。

これから詳細を煮詰めてゆきます。
 

 人間は機械ではありません。
シンメトリーすなわち 左右対処ではありませんが
そういったことも理解した上で対応しなくてはならないと思います。


この症例では左右の犬歯の位置が
異なるために、歯並びが左右対称ではありませんが
生体に取ってはとっては誤差のうちです。
 

 今まで左右の状態も異なり
特に左側が咬んでいたいために
筋肉のバランスが右寄りになっています。

筋肉への負担が違うため
筋力が異なっているために
左右のバランスが違っています。

これは専門的なテクニックで
バランス測定した画像です。

しかし
他人にはまず、気づかれないと思います。
 
 

ちょっとトレーニングしていいただくと
次第に筋肉のバランスがとれてきます。

これからの時間とともに
整復してゆく事を目標にします。

次回は詳細な調整で
見た感じ、優しい人に見えるように
調整します。

 
 


一週間後

左右のバランスがとれてきました。

左右の力分配が修正されると
筋肉が均等な力で咬合するようにコントロールする様に
脳が学習しますので、
徐々に変化が現れます。
 
 
あける方向
すなわち開口方向にも変化が現れます。
 


その理由を考察すれば
これが初期状態。

,右側は一番奥が強く当たっているために
奥の銀歯から前が咬んでいません。 
 

上顎のコーヌスですが
上面の形態(咬合面形態)が平淡で
咬頭と裂孔がありません。

患者さんのご希望で
これもジルコニアブリッジにしましたが、
患者さんが素直な方で、
「あたりが弱いのでこれもジルコニア」にとおっしゃいました。

かみ合わせの状況をきちんと報告出来る方は
ああだ、 こうだ とつまらぬ事を言わない性格の方が
ほとんどです。 
 
 
一ヶ月後
見事に筋バランスがとれてきました。

左右のバランスをある程度整えれば
あとはご本人が普通に生活して
自然と整ってきます。


言い換えると
治すのは本人です
 


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